ハーバード大卒業式 中共官僚の娘が登壇し大規模な宣伝演説を展開

5月30日、ハーバード大学の卒業式で、中国人大学院生の蔣雨融(ジャン・ユーロン)が招待スピーカーとして登壇し、スピーチを行った。彼女の発言は多くのネットユーザーから、中国共産党(中共)による対外プロパガンダの一環ではないかとの疑念を呼び起こした。特に注目すべきは、トランプ政権がハーバード大学と中共との癒着を厳しく非難している中、大学があえて中共のイデオロギーを発信する場を提供した点だ。

蔣雨融はスピーチで「現代社会は異なる思想、投票選択、信仰の違いを悪と見なす傾向がある」と主張し、蔣が学んだ国際開発コースの理念は「人類運命共同体」に基づくと述べた。この発言は各界から疑念を呼び起こした。

『靖遠開講』の司会者、唐靖遠氏は次のように指摘している。「蔣雨融は女性の権利に関心を示したが、鉄鎖女事件や中共による女性抑圧といった深刻な問題には一切触れなかった。中共による人権弾圧の事例は数多く存在するが、蔣はそれについても沈黙を守った。さらに問題なのは、彼女の発言が習近平の『人類運命共同体』というスローガンを直接支持し、擁護している点だ」

▶ 続きを読む
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている