イメージ画像。(Shutterstock)
米検察官「国家安全保障上の最も深刻な懸念を引き起こす事案だ」

「農業テロ」可能な病原菌持ち込み 米検察が中国籍男女2人を起訴「中共関与」の疑いも浮上

6月3日、米連邦検察は、農業テロに用いられる恐れのある危険な病原菌を、研究のため違法に米国に密かに持ち込んだとして、中国籍の男女2人を連邦法違反(密輸、共謀、偽証など)で起訴したと発表した。

起訴されたのは、ミシガン大学の研究所に勤務していた中国人学者・簡雲清(Yunqing Jian、33歳)と、その交際相手である劉尊勇。ロイター通信は、米連邦捜査局(FBI)の訴状では、現在中国に滞在している簡が昨年7月、知人の劉のもとを訪れた際にこの病原菌を米国に持ち込んだことを明らかにしている。簡は、劉が勤務するミシガン大の研究所で研究を行うために、違法と知りながらこの菌を持ち込んでおり、電子メールなどの通信記録から、2人が男の渡米前から生物材料の送付や研究内容についてやり取りしていたことも明らかになったという。

農業テロ(Agroterrorism)は意図的に家畜や作物、農業インフラに被害を与えることによって、国家や社会、経済に打撃を与える行為を指し、特にバイオテロ(生物テロ)の一種として位置づけられることもある。ロイター通信は司法省が、この病原菌は一部の作物で赤かび病を発症させ、農業テロの兵器になり得ると分類されていることを明らかにしたと報じた。赤かび病によって全世界で毎年数十億ドル相当の被害が発生しているという

▶ 続きを読む
関連記事
日本と台湾は最近、政治、経済・貿易、安全保障分野の交流を引き続き深化させ、協力の範囲を半導体、人工知能から無人機技術や供給網の構築へと広げている。
一人の人間は、どこまで豊かになってよいのか。マスク氏の巨万の富をめぐる議論は、資産の額だけでは答えられない。肝要なのは、その富がどのように生み出されたかという視点だ
中東戦争によるタンカー不足で原油の海上運賃が急騰している。米国から中国への用船料は約8千万ドルに達し、SpaceXロケットの打ち上げ費用を上回った。1バレル当たりの輸送費は41ドルに上昇
グリーンランド議会が、米国、デンマークとの3者安全保障協定を審議。協定は米軍の活動拡大や北極圏の防衛強化、非NATO加盟国の軍事拠点設置制限などを盛り込む
ロシアのペスト研究所で28歳の研究員が原因不明の肺炎で死亡した。ロシア当局はペスト発生を否定したが、周辺国が検疫を強化し、中国・内モンゴルでも警戒が広がっている