公益通報者保護法が改正 報復に刑事罰 企業に制度対応迫る
公益通報者への報復を抑止し、組織内の不正是正を目的とする改正公益通報者保護法が、2025年6月4日に参議院本会議で可決・成立した。新制度では通報者の保護が大幅に強化され、企業と通報者の双方に広範な影響を及ぼすとみられる。
改正法の柱となるのは、刑事罰の導入である。公益通報を理由に通報者を解雇または懲戒処分した場合、事業者には最大3千万円の罰金、処分を決定した個人には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金を科す。罰則規定は、法公布から1年半以内に施行される予定。
背景には、従来の制度では通報者が解雇などの不利益を受ける事例が後を絶たず、通報の萎縮を指摘してきた現状がある。刑事罰の導入により、企業側の抑止力向上が期待されている。一方で、企業側からは、虚偽通報の増加や不当な訴訟リスクに対する懸念が表明されており、制度の濫用防止が今後の課題となっている。
関連記事
政府は出入国に関わる手数料および税制の大幅な見直しに乗り出す。7月1日より、外国人向け入国ビザの手数料が大幅に改定され、日本からの出国者には課される「国際観光旅客税」が増税される
激動の中東情勢やサプライチェーンの危機に対し、高市総理がG7サミットで共同備蓄連携を提案し合意を形成。英仏独伊やトランプ米大統領、欧州の「準同盟国」との多層的な連携で挑む高市外交の全貌を解説
高市首相が仏紙『ル・フィガロ』に寄稿。G7エヴィアン・サミットに際し、中東情勢を受けたエネルギー安保対策や、AI時代に対応する新FOIPでの日仏連携、宇宙等の産業協力を強化する決意を示した
小泉進次郎防衛相は、中共が公表する国防予算の正確性と透明性に疑問を呈した。中共が日本を「新たな軍国主義」と非難するなか、東京の対中姿勢が注目されている
G7サミットに出席中の高市総理は16日、トランプ米大統領と懇談した。米イラン間の覚書合意への歓迎のほか、日米関税合意の着実な実施、中国を含むインド太平洋情勢を巡る緊密な意思疎通の継続を確認した