英国議会でシンポジウム 中共の法輪功への越境弾圧に焦点

7月15日、英国法輪大法学会はロンドンの国会議事堂でシンポジウムを開催し、中国における信仰の自由や中共による越境弾圧に焦点を当てた。複数の英国の要人や人権専門家が出席して発言した。

英国の要人、国際的に著名な人権弁護士、そして被害者が、国会で開かれたシンポジウムにおいて、中共が加速させている越境弾圧について議論した。具体的には、中共政権が英国を含む西側諸国で、現地住民に対し暴力的な脅迫、爆弾による脅迫、個人への身体的攻撃など、ますます多くの迫害行為を行っている。

シンポジウムでは、英国政府に対し、中共による人権侵害のグローバルな拡大を直視し、具体的な対応を取るよう呼びかけが行われた。

元英国保守党党首でベテラン国会議員のイアン・ダンカン・スミス卿は「このような行為を厳しく取り締まることができる。また、関連する事例がある場合、こうした人物には英国を離れるよう求めることになるだろう」と語った。

国際人権弁護士 デービッド・マタス博士は「政府が取り得る措置の一つは、弾圧を加える者に対して制裁を課すことだ。多くの越境的な弾圧行為は刑法にも関わるため、政府は彼らを直接訴追することも可能だ」と述べている。

シンポジウムでは、2人の法輪功学習者が登壇し、中共による海外での越境弾圧を受けた自身の体験を語った。

国会議事堂の外では、一部の法輪功学習者が平和的な請願活動を行い、「真・善・忍」の価値観を信仰する修煉者に対して、中共が26年にわたって行ってきた迫害を訴えた。マタス氏は、2022年以降、中共が海外への弾圧をさらに強化していると指摘した。

2024年6月に中国公安部から流出した資料によると、中共政権の既定目標は「世界規模で法輪功を徹底的に根絶し、消滅させること」だとされている。

英国上院議員で議会「人権合同委員会」議長のアルトン卿は「本日のシンポジウムで取り上げられた事例の一つは、大英博物館の前である女性が身体的な攻撃を受けたというもので、とても胸が痛む。その女性はいまもなお、襲撃の影響に苦しめられている。これは英国で許されるべきことではない」と述べている。

アルトン卿は講演の中で、2024年3月以降、法輪功学習者や神韻芸術団の関係者が世界中で150件以上の暴力的脅迫を受けていると述べた。多くの脅迫行為は中国のIPアドレスに追跡され、一部は中共系の背景を持つファーウェイ研究所とも関係があるとみられている。

2024年の神韻公演シーズンには、イギリス国内の3つの劇場が神韻に対する爆弾脅迫を受けた。脅迫メールには「公演を中止しなければ爆弾を爆発させる」と明記されていた。

英国国会議員 メアリー・リマー氏は「神韻はとても芸術的で美しく、私もロンドンで鑑賞した。多くの人が神韻を観るべきだ。こうした脅迫は神韻の活動を妨げるものであり、中共は真実が広まるのを恐れているのだと思う」と述べた。

アルトン卿は「政府ができることの一つは、神韻の公演が妨害や脅迫を受けることなく開催されるよう保障することだ。脅迫があった場合には、政府が脅迫者を追跡し、適切な措置を講じる必要がある。このような脅迫は、文化や芸術体験を台無しにするものであり、看過できない問題だ」と述べ、人権合同委員会は、越境弾圧に関する報告書を公表する予定で、政府に対して正式な対応を求めるとともに、今後どのように積極的な措置を取るかについて説明するよう要請している。

関連記事
ドバイ発テルアビブ行きのフライドバイ機で発生したハイジャック事件で、負傷したインド人機長は回復している。副操縦士には過激思想の影響が指摘され、当局はUAEやイスラエルなどが動機や組織的関与を調べている
中国のスマートカーが海外市場に急速に進出する中、車載カメラやマイク、GPS、通信システムを巡り、各国でデータや国家安全保障上の警戒が高まっている。現在、英国、米国、ポーランド、イスラエルなどが、それぞれ程度の異なる制限措置を講じている。
米中の高官による会談で、日中関係が議題となった。日本メディアが政府関係者の話として伝えたところによると、トランプ米大統領は中国共産党中共)党首の習近平との会談で高市早苗首相を称賛し、習近平に高市氏との直接対話を促した
現在、韓国の情報機関は、半導体と電池分野の第一線の研究者に対し、技術流出のリスクが高まっているとして、中国からの採用の誘いに警戒するよう呼び掛けている
米サイバーセキュリティー企業によると、中共政権と関係のあるハッカー集団TA419は元ホワイトハウス高官らになりすまし、AI規制や輸出規制を研究する専門家を標的にフィッシング攻撃を行った。米国や日本のシンクタンクなども標的