法輪功学習者が代々木公園で追悼集会 中共に迫害停止を訴え
7月20日、二百人余りの法輪功学習者は東京都の代々木公園に集まり、静かにキャンドルを手に座りながら、信仰を理由に中国共産党の迫害で命を落とした仲間たちを追悼した。この日は、中国共産党が法輪功への全面的な弾圧を開始してから、ちょうど26年となる節目の日である。
弾圧26年 失われた命と自由
今からちょうど26年前のこの日、中国共産党(中共)は法輪功学習者に対して、全面的な弾圧を開始した。この迫害は、無数の法輪功学習者とその家族に壊滅的な被害をもたらし、多くの人々が職を失い、自由を奪われ、利益を生んでいた企業を奪われ、さらには最も尊い命さえも奪われてきた。
法輪功は「真・善・忍」を理念とする佛家の修煉法で、病気治療や心の浄化で多くの人々を惹きつけ、口コミであらゆる階層に広まった。1999年当時には修煉者が1億人を超えていたとされる。法輪功の影響力と学習者数が共産党員を上回ることに危機感を抱いた江沢民政権は、虚偽の罪状をでっち上げ、逮捕、拷問、洗脳、生体臓器摘出といった残虐な手段によって、信仰を根絶しようとした。この迫害は、近現代史における最も組織的かつ残酷な人権侵害の一つとされている。
法輪大法明慧ネットによると、1999年7月20日から今年7月初めまでの間に、5238名の法輪功学習者が迫害によって死亡したことが確認されている。死亡者の平均年齢は57歳であり、月平均でおよそ17人が命を落としている。また、2025年上半期だけでも、430名の学習者が不当に判決を下され、76名が迫害により死亡し、さらに2003名が拉致や嫌がらせを受けたことが報告されている。
中共当局による情報封鎖により、正確な被害者数を把握することは困難である。しかし、そのような状況下にあっても、法輪功学習者たちは信仰を貫き、平和かつ理性的な手段で社会に対し真実を伝え続けている。
平和的な抗議と追悼
当日午後2時すぎ、学習者たちは代々木公園に集まり、五式の功法を静かに実演し、来場者にその修煉の一端を紹介した。
日没後にはキャンドルを灯して追悼集会が行われた。会場正面には「平和的な反迫害26周年」「真、善、忍」「念」のプラカードが置かれ、静かに強いメッセージを放っていた。
活動を主催した藤島さんは、活動の目的について、「一つ目は、迫害によって命を落とした数百万、あるいはそれ以上の法輪功学習者を追悼すること。二つ目は、この事実を一人でも多くの善良な人々に知らせることだ」と話した。
「法輪功への迫害は、明確に人道に反する罪と『ジェノサイド(集団虐殺)』に該当する行為だ」と非難し、真・善・忍の理念は決して特定の人々に限られるものではなく、全人類にとっての普遍的価値だ。この活動を通じて、特に日本の皆さんに真相を伝え、正義を支持し、中国共産党の暴虐を共に非難してほしいと願っている」と述べた。
現場にいる学習者の中には、中国本土で実際に迫害を受けた経験を持つ者もいれば、現在も中国国内で家族や友人が迫害に遭っている者もいる。
小雙さんは、中学生だった当時の状況について次のように語った。
「我が家は煉功点(学習者が集まって一緒に煉功する場所)だったため、迫害が始まった直後から監視や嫌がらせを受けるようになった。毎日のように誰かに見張られ、数日おきには深夜に家宅捜索が入り、家の中を荒らされた。母は何度も拘束され、その回数はもはや数え切れない」
とりわけ記憶に残っているのは、多数の法輪功学習者が一斉に拘束された際の集団ハンガーストライキであるという。
「皆で1週間にわたり絶食し、ようやく釈放された。当時の私はまだ幼く、直接的な迫害は受けなかったが、身近な人々が不当に弾圧される姿を見て、大きな精神的影響を受けた」
こうした経験から、小雙さんは現在、海外の自由な環境で声を上げる責任を感じているという。
「これは単なる話ではなく、私の目の前で現実に起きたことである。だからこそ、私のような当事者こそが立ち上がり、真実を明らかにするべきだと強く思っている。善良な人々に対するこの迫害が、一日も早く終わることを心から願っている」
参加者の龔金均さんは、昨年9月に母・姚佳秀さんが四川省で警察により不当に連行され、現在も面会すら許されていないという。
龔さんは「音楽が響く中、蓮の花を手に持つと、深い悲しみが胸に迫り、かつて迫害を受けた同修やその物語を思い出した。非常に心が痛み、悲しみに沈んだ。しかし、正義は必ず勝利すると信じる。どれほど多くの法輪功学習者が残酷な迫害を受けたとしても、その冤罪は必ずや晴れる日が来る。真相は必ず明らかにされる」と語った。
昨年修煉を始めた黄さんは「中国国内での迫害は非常に深刻だ。このような活動を通じて、より多くの人々にこの迫害の真実を知ってもらいたいと願っている」と述べた。