シナモンサプリが薬の効果を下げる恐れ
コーヒーやオートミールにふりかけるシナモンについては、おそらく問題ありません。しかし、サプリメントとして摂取した場合には、処方薬が体内でどのように処理されるかに影響を与える可能性があると、新しい研究は示しています。
シナモン特有の風味と香りの元になっている化合物「シンナムアルデヒド」は、薬の体内での代謝を妨げる可能性があるといいます。最近行われた人体の肝臓および腸の細胞を用いた研究では、高濃度のシンナムアルデヒドが薬の代謝を早め、薬が本来の効果を発揮する前に体外へ排出されてしまう可能性があることが示されました。
「シンナムアルデヒドは、予備的な体外研究に基づくと、薬物相互作用の可能性は低〜中程度と考えられます」と、今回の研究の共著者であり、国立天然物研究センターの主任科学者であるビル・ガーリー(Bill Gurley)氏は、エポックタイムズへのメールで述べました。
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