中共の「一帯一路」プロジェクトは、多くの国を債務の泥沼に陥れ、粗悪な工事によるスキャンダルが相次いでいる。(Greg Baker/AFP)

中共「一帯一路」事業 手抜き工事で巨額賠償問題に発展

中国共産党(中共)が推進する「一帯一路」構想に基づくインフラ事業をめぐり、南米エクアドルに建設した大規模水力発電所の欠陥問題が決着した。中国国有建設大手の子会社が、約4億ドル(約630億円)の賠償金を支払うことでエクアドル政府と合意した。

問題となったのは、ナポ県とスンクンビオス県の県境に位置する「コカ・コド・シンクレール水力発電所」。2009年に着工、総事業費は約30億ドルに上った。2016年に稼働を始めたが、その後タービン周辺で数千か所に及ぶ亀裂や漏水が見つかり、深刻な構造的欠陥が指摘されていた。

エクアドル政府は2021年、中国側に5億8千万ドルの仲裁を申し立てた。これに対し中国企業は逆に契約違反を主張して反訴。交渉は長期化したが、2025年になって賠償金の支払いで和解に至った。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の繁栄は依然として西側主導の開放的な国際秩序に依存しているが、中共はその秩序の弱体化を画策している。しかしある論文は、秩序を崩すほど自らの繁栄の基盤を損なうリスクが高まると指摘している。日本も対中デリスキングを加速している。
中国セキュリティ企業の内部ファームウェア流出により、通信特徴からVPNや検閲回避ツールを識別する仕組みが判明。遮断や速度制限の可能性、監視体制の高度化が浮き彫りとなった
習近平政権を支えた重鎮2人に軟禁説。元国家副主席・王岐山に軟禁説が浮上。元中央組織部長・陳希にも同様の情報が伝えられている
「一族ぐるみの腐敗」と異例の断罪 新疆トップを務めた馬興瑞が党籍・公職剝奪に。習近平側近の失脚で政権基盤に打撃も。背景には彭麗媛との関係や権力闘争との見方も浮上
中共国家安全部の元高官が、外務省内の規律検査の要職に就いた。外交部門と国家安全部門の人事交流が進む中、中共の外交と情報機関の境界が曖昧になっている