習近平が軍事パレードで衝撃発言「150歳まで生きられる」 プーチンらと臓器移植語る
9月3日の北京での軍事パレードで異様な場面が映し出された。中国共産党(中共)党首の習近平がプーチン、金正恩と共に天安門城楼に歩みを進める際、「臓器移植」の話題となり、「人類は150歳まで生きられるかもしれない」と発言した。このやり取りが公開されると、大きな波紋を呼んだ。
軍事パレードでは、習近平とプーチン、金正恩が初めて同じフレームに収まった。ANNニュースやFNNプライムオンライン、テレ東BIZ、日テレニュース、BBCの生中継映像によると、各国首脳が記念撮影を終えた後、習を先頭に一行が天安門へと歩き出し、両脇にプーチンと金正恩が並んだ。
その途中、通訳を介した雑談の中で、プーチンが「人間は絶えず臓器移植をすることで若返り、やがて不老不死も可能になる」と語ると、場は笑いに包まれた。習は「今世紀には人類が150歳まで生きられるかもしれない」と返答し、金正恩も興味深そうに耳を傾けていた。
映像が公開されると、ネット上では「中共が臓器収奪を行っているという事実を、公然と示唆したのではないか」との声が噴出。X(旧Twitter)には、次のような書き込みが見られた。
「西遊記で妖怪が唐僧の肉の効能を論じる場面のようだ」
「二人の独裁者が臓器移植で不老を語る? もう隠す気もないのか」
「何気ない一言が録画されただけで、ここまで邪悪さが露呈する」
「中共は貧困や飢餓、共産主義だけでなく、若者の生きた臓器までも輸出しているのか」
実際、中共の最高幹部は長寿だった。毛沢東は83歳、元首相の周恩来は78歳、元国家副主席の朱徳は90歳まで生きた。中国人の平均寿命が65歳だった時代において異例の数字といえる。 鄧小平の時代には、またさらに長寿になる。鄧小平は93歳、中共八大元老の一人である万里は99歳、元共産党中央委員会副主席の汪東興は100歳、元共産党中央書記の鄧立群は100歳、元国務委員の張勁夫は101歳、元全国政治協商会議副主席の呂正操は105歳、雷潔瓊は106歳である。
習近平の「150歳寿命」発言は、中共が高官の延命を目的に進めてきた研究の中で使用された文脈に由来するとみられる。2019年、中国のSNS・微信で「981首脳健康プロジェクト」と呼ばれる広告が拡散した。同プロジェクトは、中共の最高幹部専用の医療サービスで、過去60年間にわたり成果を挙げ、最高幹部の寿命を150歳まで延ばすことを目標に掲げていると宣伝していた。
このプロジェクトは、1999年の法輪功迫害後に立ち上げられたもので、2005年に正式に始動。中国ネット大手の百度(バイドゥ)の紹介文では「社会エリートの健康を守る重大プロジェクト」とされ、国内トップクラスの医療技術を持つ医師らが関与していたという。
しかし、特権への不満や「若者の臓器による延命」への疑念が高まると、広告は削除され、百度の紹介ページも非公開になったという出来事があった。
実際、1999年以降、中共が主導する大規模な法輪功学習者からの臓器収奪が国際社会で明るみにされ続けており、その産業化・海外輸出も指摘されている。国際NGO「法輪功迫害調査国際組織(追査国際)」は5月10日付の報告書で、中共が「一帯一路」を通じて臓器移植産業を制度化・国際化し、各国と連携してその供給システムを拡散させていると警告した。
さらに5月7日、米下院は「臓器収奪阻止法案」を可決。関与者に対し資産凍結、金融取引禁止、ビザ剥奪などの制裁を科す内容で、現在は上院での可決を待っている。5月21日、米ルビオ国務長官は「法案成立に全力を尽くす」と表明している。