2016 年 7 月 1 日、上海の住宅建設現場を車で通り過ぎる人々。 世界第2位の経済大国の価格抑制策が定着したことを受け、6月の中国の新築住宅価格の上昇率は前月比で鈍化したことが7月1日の統計で明らかになった。 / AFP / STR / China OUT (写真クレジットは STR/AFP via Getty Images)

中国の住宅価格が暴落 中産階級の貧困化が加速

中国の一級・二級都市で住宅価格が急落し、中産階級の貧困化が一層進んでいる。多くの高所得層が高値で住宅を購入したものの、その後リストラや事業の失敗に直面し、住宅ローンを返済できず、売却も困難な状況に陥り、現在では食費にすら困る事態となっている。

北京在住で失業中のプログラマー王さんは、40歳を超えてからリストラに遭い、再就職ができず、毎月1万5千元(約31万5千円)の住宅ローンを支払えないと明かした。住宅は高値で購入したといい、残債は300万元(約6300万円)以上あると語る。「もし家を買っていなければ、インターネット大手で長年働いて高給取りだったので、少なくとも数百万元の貯金があり、生活に困ることはなかったはずだ」と話した。

王さんは次のようにも語る。

「中年になって貧困に逆戻りだ。家は200万元(約4200万円)以上値下がりし、頭金もすべて失った。2019年に購入して自分で住むつもりだったのに、結果的に損をした側になってしまった。住宅ローンはまだ10年以上残っている。大手企業は次々とリストラを進めている。私は失業して1か月でお金が尽きた。自分でなんとかするしかない。当時家を買っていなければ、今ごろは快適な生活を送れていたはずだ。田舎の実家に戻るのも一つの手だが、今はもう戻れないのだ」

▶ 続きを読む
関連記事
中国商務省は9月7日、反ダンピング調査を巡り、日本産のジクロロシランを輸入する企業に最大99.2%の保証金納付を義務付けると発表した。一方、赤沢経産相は中国による対日輸出規制について「国際的な慣行に反する」と非難した
中国とネパール国境の土石流災害で、11日間トンネルに閉じ込められていた中国人男性をネパール側で救出した。一方、中国側では生存者は確認されず、救援対応や情報公開をめぐり疑問の声が上がっている
野菜を選ぶとき、つい手が伸びるのは、色鮮やかで新鮮そうなもの。ところが中国では、その「新鮮そうな色」を着色料で […]
米朝接近の兆しが強まっている。トランプ氏は金正恩総書記との年内会談に意欲を示し、水面下での接触も指摘される。米朝交渉が動き出したとき、拉致問題をどう動かすのか。専門家が指摘したのは、アメリカの国益と拉致問題を結ぶ外交戦略と、日本の「情報戦」だった
旅先の「友達」もお金で頼む時代? 中国で「旅のお供」バイトが人気。写真撮影から観光案内まで、大学生の新たな稼ぎ口に