中国の複数のネット融資アプリが表示されたスマートフォン画面。(スクリーンショット)
スマホ一つで借りられる手軽さが、中国人を破綻寸前に追い込む

借金で生き延びる中国人 ネット融資に依存する8300万人

中国では経済の低迷と失業の広がりを背景に、ネット融資に頼って生活をつなぐ人が急増している。

経済調査会社Gavekal Dragonomicsの推計によれば、2024年だけで個人ローン返済を滞納している人は2500万〜3400万人に達し、5年前の倍に膨らんだ。さらに返済が遅れているがまだ正式な「債務不履行」には至っていない人を含めると、その数は6100万〜8300万人にのぼり、15歳以上の人口の5〜7%に相当する。Gavekalは中国経済の分析で国際的に知られる調査会社であり、その推計は金融機関などでも参照されている。

生活は「借金で借金を返す」状態だ。上海や西安を転々とする40代の男性は、4年間で9つのプラットフォームから総額約300万円を借りた。給料が入れば埋め合わせできると思っていたが、返済額が雪だるま式に増え、破綻寸前まで追い込まれた。同じように借金に依存する人々の体験談がSNSに次々と投稿されている。

▶ 続きを読む
関連記事
日本でもおなじみのハーゲンダッツが中国で苦戦。1年で92店舗を閉鎖し、中国事業売却の観測も浮上
失業者の最後の受け皿とされた配達員や配車ドライバーも飽和状態に。中国では配達員が約2千万人に達し、仕事の奪い合いが起きている
中国の若者が「市長になる方法を教えてください」と役所へ。ところが職員は誰も答えられず、その後アカウントは封鎖された。消されたのは動画か、それとも質問そのものか
中国少林寺の前住職に懲役24年。流用したとされる資金は約66億円。かつて「政治和尚」「仏教CEO」と呼ばれた男に判決が下った
この頃、中国の高校や大学で学生抗議が相次ぐ。「不自由なら死を選ぶ」と書かれた紙が舞い、「自由」の歌声が夜の校舎に響いた