(Shutterstock)

現代人の胃腸を弱らせる3つの習慣と手軽な食養生法

中国の伝統医学では昔から「座りっぱなしは胃腸を弱らせる、考えすぎは胃腸を弱らせる、冷たいものは胃腸を弱らせる」と言われています。ところが今の私たちは、まさにこの3つ全て当てはまっています。毎日オフィスで座りっぱなしで体を動かさない、ストレスや悩み事が多い、夏には冷たい飲み物や体を冷やす果物をたくさん食べる。こうしたことが毎日積み重なって、胃腸が元気をなくしてしまうのです。

昔から「人は鉄、ご飯は鋼、胃腸はかまどみたいなもの」とよく言われます。かまどが壊れていたら、どんなにいいお米や野菜があっても料理はできません。同じように、胃腸が弱っていると、いくら栄養のある食べ物を食べてもきちんと消化・吸収できず、いろいろな不調の原因になってしまいます。

夏の暑さを過ぎた今は、特に胃腸がダメージを受けやすい時期です。ここからは、胃腸を傷める3つの原因と、その対策を分かりやすく説明します。

 

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
たった2日間の高脂肪・加工食品で腸に“隠れた炎症”が始まる──最新研究が示す驚きの事実と、不飽和脂肪でダメージを逆転させる食習慣のヒントを紹介します。
腹部マッサージは、腸の緊張をほぐし蠕動運動を促すことで便秘を大きく改善するという研究結果が報告されています。1日15分で排便回数の増加、膨満感や不快感の軽減が期待でき、下剤の代替としても有望。正しい方向と圧で行うことが重要です。
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。