トランプ氏とネタニヤフ氏 ガザ和平案合意 詳細と今後の展望
ドナルド・トランプ米大統領とベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は9月29日、米国が先週提示したガザ和平案で合意に達した。これはトランプ氏による中東和平推進における大きな前進となった。
両首脳はホワイトハウスでの共同記者会見で20項目からなる計画を強調したが、テロ組織ハマスの同意がなければ前進できないことが明らかになった。ハマスが提案を拒否すれば「イスラエルが自らの手でガザで任務を完遂する」とネタニヤフ氏は強調し、その際には米国は全面的に支援するとトランプ氏は約束した。
イスラエルが合意を正式に受け入れたことを受け、トランプ氏はハマスに対し、2023年10月7日のイスラエル攻撃で拿捕した人質を、生死を問わず72時間以内に解放するよう要求した。焦点はハマスがこれに応じるかどうか、さらにアラブ諸国が同組織に圧力をかけ交渉の席に着かせるかどうかに移っている。
関連記事
トランプ大統領とムハンマド王太子がワシントンで会談。AI・エネルギー・防衛分野で総額2700億ドル超の契約が続々成立。サウジは米国投資を1兆ドルに倍増表明、F-35売却も承認へ。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子が米国への投資を1兆ドルに拡大。トランプ大統領との会談で両国の戦略的協力や中東安定の行方が注目されている。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン王太子がホワイトハウスを訪問。米サウジ関係の転換点となる防衛・外交・AI・中東和平の議論が交わされる。
国連安保理は米国案のガザ和平計画を支持し、国際治安維持部隊の派遣権限を承認。パレスチナ国家樹立にも言及
シリア政府は10日、トランプ米大統領との会談を受け、過激派組織「イスラム国(ISIS)」の掃討を目的とするアメリカ主導の国連軍に参加することで合意した。シリア政府関係者が明らかにした。