中国 民間企業が海外移転を加速 雇用不安と経営者の苦悩
中国の民間企業や製造業者は近年、政策的圧力やコスト高騰、欧米の制裁などを背景に、海外移転を急速に進めている。東南アジアへの産業チェーン転換は雇用不安や社会不安を引き起こしており、企業経営者は「国内に残っても希望がない」と苦しい現状を語る。
中国の浙江省、江蘇省、広東省の複数の企業経営者が大紀元に語ったところによれば、今年初め以降、多くの民間企業が政策的圧力、コスト高騰、欧米の制裁などを背景に、事業を海外へ移すことを選択している。その中でも浙江省温州市では、競争力のある企業のおよそ2割がすでに海外移転を終えるか、あるいは計画を進めているとされる。
10月の連休中、共産党系メディアが「中華民族の偉大な復興」といったスローガンを強調する一方で、中国社会の現実には静かな変化が進行している。民間企業や製造業の大量撤退により、産業チェーンは東南アジアなどへ転換しつつある。
関連記事
中国個人消費の低迷や企業収益の圧迫が明白。2026年1〜5月、中国の国内消費税収入は前年同期比で減少し、企業所得税の伸びもわずか0.2%にとどまった
外資企業の中国撤退が前年比3割増。規制や不確実性を背景に投資意欲が低下し、生産拠点の海外移転も進む。当局は対策を強化するが、政策と実態の乖離が指摘されている
サムスン電子が中国で家電製品の宣伝に使っていた公式WeChatアカウントが凍結状態となった。外国家電ブランドが近年、中国市場で相次いで後退している
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
中共は外資誘致に向けた新措置を打ち出したが、対中直接投資の減少は続いている。4月に公表した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退を加速させているという