X(旧Twitter)に投稿された、ビリビリの審査員とされるユーザーによる審査業務の実態を語った投稿、2025年10月5日。(スクリーンショット)
「昨日は広めろ、今日は消せ!」

「広めろ」「消せ」「やっぱり広めろ?」 命令がコロコロ変わる中国のネット検閲

「完全統制」を誇る中国のネット界で、まさかの「指令バトル」が起きているようだ。

発端は、中国の動画サイト「ビリビリ」で働く審査員の「嘆き節」だった。曰く「この話題を広めろ」と命じられたその翌日には、「全部消せ」という真逆の指令が届いた。それでも上司はお構いなしに「広めろ!」と声を張り上げ、現場は振り回されるばかりで、混乱は深まる一方だったという。

問題の発端は、中国政府が発表した「Kビザ(外国人の技能労働者を呼び込む狙いで新設)」制度だ。海外の研究者を優遇する内容に対し、国内では「外国人ばかり優遇するな」「自国の博士ですら職がないのに」と批判が殺到し、炎上した。

▶ 続きを読む
関連記事
告発の手紙まで検閲。中国・陝西省で、郵便局が北京宛ての郵便を開封・検査し、役人名入りの手紙は発送を認めない実態が明らかになった
北京の周囲に有刺鉄線、道路は封鎖、検問も強化。政府が恐れているのは外国の軍隊ではなく、自国民
中国AIの躍進は技術革新か、それとも米技術の流用か。米研究者が警告する「蒸留攻撃」の実態とは。
「金を払えば違反を見逃す」、中国で警察官3人による恐喝事件が発覚した。景気悪化で公権力による「金集め」が社会問題になっている
「私は書店員」が危険な言葉になった。中国では、この6文字が書かれたTシャツを通販で買っただけで警察が自宅へ。事情聴取の末、Tシャツは没収された