陸軍のジェフ・ワクスマン副次官補は、現在、計画に参加する最初の9つの基地を選定中で、来年には請負業者を決定し、各基地に2基ずつ小型炉を建設する予定であると説明した。(Youtube@U.S.Department of Energy)

米陸軍 複数基地に小型原子炉配備 中共との衝突・対立に備え

アメリカ陸軍は、全米各地の複数の基地に小型原子炉を配備する計画を明らかにした。既存の電力網が増大するエネルギー需要に十分対応できない状況を踏まえたものであり、将来的に想定される中国共産党(中共)との太平洋での衝突や、北極圏での対立に備える狙いもあるとみられる。この取り組みは、現代の原子力分野で最も重要な計画の一つとして位置付けられている。

陸軍は10月14日、「ヤヌス計画」と名付けられた新プロジェクトを正式に発表した。2028年までに各基地への小型原子炉導入を目指しており、1基あたりの発電量は20メガワット未満で、中規模な町一つ分の電力需要を賄える規模だとしている。小型設計により、コンテナ船や航空機による輸送も可能だ。

陸軍によると、これらの原子炉は悪天候やサイバー攻撃などで電力網が停止した場合でも、基地の武器システムや主要インフラの稼働を維持する役割を担う予定だ。運営は民間企業が担当し、陸軍とエネルギー省が技術支援およびウラン燃料の供給面で協力するとしている。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ米大統領が、イランと貿易関係を持つすべての国に対して25%の追加関税を課すと表明した。この措置により、制裁下のイランと最大規模で取引を続ける中国が、最も深刻な影響を受けるとみられている
ベネズエラで釈放された囚人の多くが、表向きには自由の身となったものの、刑事訴訟の継続や行動制限などにより、実際には完全な自由を得ていない実態が明らかになった。専門家は、弾圧の仕組みが形を変えて今も維持されていると指摘
茂木外務大臣は比外相と日比ACSAに署名した。これにより自衛隊とフィリピン軍の間で、訓練や災害救助時の物品・役務提供が円滑化される。二国間の防衛協力を強化し、地域の安定を目指す
カナダのカーニー首相が中国訪問。カーニー首相は、米国との通商摩擦が続く中、貿易関係の拡大を模索してきた。中共側はなぜカナダ政府が接近してきたのかを十分に理解しているとみられる。
G7外相は、イランでのデモに対する当局の残酷な弾圧を非難する共同声明を発表した。自由と尊厳を求める国民への暴力を非難し、人権尊重を強く要求。弾圧継続なら追加制裁も辞さない方針を示している