2025年10月30日、アメリカのトランプ大統領は習近平と会談した後、「エアフォース・ワン」に乗り込み、手を振って挨拶をした。(Andrew Caballero-Reynolds/AFP)

トランプ・習会談 「NVIDIA Blackwellチップ議題外」

10月30日、トランプ米大統領と中国共産党の習近平が韓国で会談を実施。NVIDIAのAIチップ「Blackwell」は議題に上らず、アメリカ議会や専門家はAI半導体の対中輸出継続に警戒感を示している。

トランプ大統領は韓国訪問を終えた後、帰国する空軍専用機「エアフォース・ワン」内で記者団に対し、習近平とはエヌビディア(半導体メーカー)による中国向けチップ販売について協議したものの、その後の動向や同社が中国市場への参入を今後も続けるかどうかについては「北京側の判断に委ねる」と述べた。さらに、エヌビディアの輸出制限版チップ「Blackwell B30A」や、性能を引き下げたフラッグシップGPUの輸出を容認するかどうかについて両者が話し合ったか問われると、「Blackwellについては話していない」と答えた。

この発言は、トランプ氏が10月29日に示唆していた「Blackwellチップをめぐる協議が行われる可能性」を打ち消す内容となった。当時、トランプ氏はBlackwellチップ問題を米中首脳会談の議題に含める可能性を示唆しており、アメリカがエヌビディアによる対中輸出制限版チップの販売を承認するのではないかとの観測を呼んでいた。仮に実現すれば、北京に対する重要な譲歩となり、長年にわたり中国のAI開発を抑制してきたワシントンの政策を覆すことになるとみられていた。

▶ 続きを読む
関連記事
ルビオ米国務長官のミュンヘンでの演説は多くの欧州指導者を不安にさせたが、それでもなお、万雷の拍手で迎えられた
トランプ政権下でFBIが対中スパイ摘発プロジェクト「チャイナ・イニシアチブ」を再開。2025年の逮捕者は前年比40%増となり、多省庁連携による強硬な取り締まりが加速している
エネルギーアナリストのアレックス・スティーブンス氏は、「法における『汚染物質』という用語は、直接的な毒性被害をもたらす物質に適用されるべきだ」と述べた
トランプ政権下のFDAが、モデルナ社のmRNAインフルエンザワクチンの審査を拒否した。背景にはRFKジュニア氏が進める健康政策の転換があり、既存のワクチン開発や栄養指針を根底から覆す異例の事態となっている
Googleは米裁判所命令で中国Ipideaの住宅プロキシ網を無効化。900万台超のデバイス影響。中露などハッカーが悪用、SDK経由でアプリに潜入。Google Play Protect強化で消費者警戒呼びかけ