米サウジが稀土精錬で協力 サウジに新工場 中国依存の低減狙う
MPマテリアルズ(MP Materials)は11月19日、アメリカ国防総省とサウジアラビア国営鉱業会社マーデン(Maaden)と連携し、サウジアラビアにレアアース精錬工場を建設する計画を発表した。中東地域における重要鉱物の加工能力を高め、中国産レアアースへの依存度を下げることが狙いだ。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は現在、ワシントンを訪問中だ。ホワイトハウス訪問は2018年以来となる。今回の訪米は、両国間の経済および安全保障関係を強化することが目的だ。
ロイター通信などによると、今回の合意に基づき、MPマテリアルズと国防総省は合弁会社を通じてサウジの精錬工場の株式49%を共同保有し、マーデンが残る51%を持つ。MP側は、今回の計画は7月にアメリカ政府と結んだ数十億ドル規模の協力合意を発展させたものであり、永久磁石用材料の生産を拡大し、兵器、EV、各種電子機器に不可欠な重要素材の分野で競合国の優位を弱めることを目的としている。
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