2025年3月11日、中共の軍の代表が全国人民代表大会の閉幕式に参加した(Kevin Frayer/Getty Images)

【佳音時刻】中共軍 まだ戦えるのか 将軍が続々消失

中国共産党(中共)軍の最上層で、前代未聞の「将軍失踪」が続いている。2025年の上将昇進式に姿を見せたのは、わずか6人。ここ1年で少なくとも16人の上将が公の場から消え、習近平が昇進させた79人の多くが一網打尽になったとの分析もある。軍部粛清は空軍にも波及しつつあり、中国軍の戦闘能力や台湾侵攻計画、さらには日中関係や今後の党大会人事に深刻な影響を及ぼす可能性を指摘している。

12月22日、中共当局は北京で上将(大将に相当)の昇進式を実施し、東部戦区司令官・楊志斌と中部戦区司令官・韓勝延の2名が上将に昇進した。しかし、注目を集めたのは、重要な儀式でありながら出席した上将がわずか4人にとどまったことである。

一部の分析によれば、他の上将はすでに全員が粛清された可能性があり、その中には習近平自身が昇進させた数十人の上将も含まれているという。

▶ 続きを読む
関連記事
米公的債務が40兆ドルを突破。膨らみ続ける巨大な借金は、将来の脅威というだけではなく、インフレや金利高騰を通じた「現在の生活費危機」そのものだ。財政規律を失った現状と経済崩壊の現実的なリスクに警鐘を鳴らす
米加貿易交渉の決裂背景にある、メキシコ・カナダを経由した中国製品の「大規模な積み替え貿易(関税逃れ)」の実態を論評。USMCAの優遇措置を悪用する問題点と、北米3か国が直面する現実的な選択肢を解説します
カナダと米国の対立背景にある「経済安全保障」の課題を解説。米市場へのアクセス維持と中国への依存回避という板挟みのなか、CUSMA交渉でカナダが直面する主権と強靭な戦略的バランスの必要性に迫る論評
中国が北極圏での存在感を拡大している。北方海航路の利用や軍民両用の研究施設を通じて地政学的影響力を高める北京に対し、民主主義諸国が「第二の南シナ海」化を防ぐため警戒と規制を強める動きを論評する
中国経済は消費の低迷や不動産危機、投資減少により厳しい現状に直面しています。唯一の支えである輸出も世界的な反発に晒されており、今後の成長持続には不透明感が漂う背景と現状を解説します