イメージ画像、上海の夜景。(JOHANNES EISELE/AFP via Getty Images)
行事縮小と節約志向が街の空気を冷やす

静まり返る 上海の年越し

年越しでも人は戻らなかった。中国経済の中心・上海で深夜営業と割引を総動員したが商店街は静かなまま。消費低迷の深さが浮き彫りに。

中国最大の経済都市である上海の年越しは、例年のにぎわいを欠き、街全体が静まり返った。治安面への警戒を理由に、当局が各地の年越し関連行事を大幅に縮小・中止したことに加え、寒波の影響も重なり、中心部でも人出はほとんど見られなかった。

大みそかの夜、午後6時を過ぎても、上海随一の繁華街である南京路歩行街に、連休時のような人波は現れなかった。老舗や大型店の一部は年越しに合わせて深夜まで営業し、音楽イベントや特別セールも行われたが、通りは終始落ち着いた雰囲気のままだった。

▶ 続きを読む
関連記事
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
「大学を出ても仕事がない」中国で「焼き肉職人学校」に応募殺到。その中には大卒者までいた。しかも今の中国では、「配達員学校」「垢すり学校」「ザリガニ学院」まで次々に誕生。若者たちの進路が大きく変わり始めている
イランに対する米国の経済封鎖は、間接的に中国共産党政府に圧力をかけている。アナリストらは、これはトランプ氏が習近平との首脳会談を前に、交渉の切り札(レバレッジ)を構築しているものだと分析している
「こんな上海は見たことがない」上海市民からそんな声が出ている。かつて人であふれた大型商業施設では閉店した店が並び、上海駅周辺も人通りが激減。中国経済の冷え込みが、ついに上海の街並みまで変え始めている
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る