イランでは反政府デモが全国に広がり、人権団体によれば、その後の弾圧によって数千人の民間人が死亡したとされている(Stringer/Getty Images)

イラン弾圧で甚大な死傷者 米軍が中東で動きを強めるとの情報

イラン当局が5日連続でインターネットを遮断し、通信を封鎖する中でも、流血の弾圧実態は海外に伝えられている。複数のメディアによると、当局によるデモ隊への武力鎮圧で、これまでに1万2千人以上が死亡したとされる。大量の遺体や血に染まった映像が伝えられ、惨状が広がっている。

1月14日には、米軍がカタールのウデイド空軍基地およびその他の中東の軍事拠点から兵士を撤収しているとの情報が伝えられ、大規模な軍事行動を準備しているとの見方が出ている。イラン情勢は一層緊迫している。

CBSが報じた映像によると、テヘラン郊外のカフリザク法医学センター仮設遺体安置所では、少なくとも366~400体の遺体が床に並べられ、法医学者が散弾銃による大きな創傷や裂傷を確認していた。遺族が遺体の山の中から家族を探し求める様子も映し出され、極めて痛ましい光景だった。

▶ 続きを読む
関連記事
イランのアラグチ外相は27日、ロシアを訪問し、支援を求めた。外交が行き詰まり、経済的圧力が強まる中、イラン政府がロシアへの依存を深めている実態が浮き彫りになっている
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、テヘラン(イラン政府)が米国政府に新たな計画を送付したとの報道に関し、記者会見で質問に答えた
米軍がインド洋でイラン産原油を積んだタンカーを拿捕したことをきっかけに、マレーシア沖の海域を制裁逃れの「影の石油拠点」として注目している。CNNは、同海域でイラン原油が船から船へ積み替えられ、中国方面へ運ばれている疑いがあると報じた
ベッセント財務長官は4月27日、声明を発表し、アメリカの制裁対象であるイラン航空と取引する個人や企業は、制裁対象になる恐れがあると警告した
中東情勢が不安定化する中、アメリカとイランの対面での交渉は取りやめとなった。トランプ米大統領は、イラン内部が混乱しており、提示された案には不満があると述べ、話したいなら直接電話するようイラン側に求めた