1月24日、中共中央軍事委員会副主席の張又俠と、統合参謀本部参謀長の劉振立が突如として失脚したことが公式に発表された(新唐人テレビ)

張又俠失脚後も沈黙続く中共軍 張・習の権力闘争続く

現時点で、中国共産党(中共)軍機関紙が社説を発表している以外に、各戦区の有力幹部や地方の最高指導部が、いわゆる「中央の決定を支持する」とする公式な態度表明を行った形跡は確認されていない。分析では、張又俠と習近平党指導者との間の権力闘争は、まだ終結していないとみられている。

1月24日、当局は中共中央軍事委員会副主席の張又俠と、統合参謀本部参謀長の劉振立が失脚したと発表した。これを受けて、軍機関紙は社説を掲載し、張と劉を批判し、事件の政治的性格を位置づけた。しかし、2人が失脚した真の理由については、さまざまな見方が出ている。

台湾国防安全研究院の沈明室研究員は、「軍機関紙は、こうした社説を通じて、まず張又俠と劉振立を貶める形を取ったのだろう」と指摘する。その上で、「彼らが習近平の権力に挑戦したとは直接言えない。そうすれば逆効果になりかねないからだ。そのため汚職を理由にしているが、具体的な事実は示されていない。今後は、軍内部でどれだけの人がこうした説明を受け入れるのか、また一部の部隊や軍区がより強硬な行動に出るかどうかが焦点になる」と述べた。

専門家の間では、張又俠がかつて党内の長老派と連携し、中共第21回党大会を前に習近平を退陣させ、権力を骨抜きにしようとしたものの、習の反撃を受けたとの見方もある。

沈氏は、「三中全会の時期に、習近平が体調を崩したと伝えられたことで、早期退陣の可能性が意識されるようになった」とした上で、「張又俠側は、権力を希薄化させながら、徐々に習近平が実権を握れないよう切り離そうとしていた。習は一時期、確かに非常に低調で、重要な行事でも軍委主席としての格式を用いていなかったが、機会をつかむと直ちに反撃に転じた」と分析した。

現在も、党や政府の主要な公式サイトでは、張又俠を指導者として紹介する経歴などの情報は削除されていない。また、軍機関紙が張と劉を批判する社説を掲載したにもかかわらず、中央軍委の各部門や戦区、各軍種が、公式ルートを通じて「中央の決定を断固支持する」といった忠誠表明を行った形跡は見られない。これを支持する声明や、官製メディアによる学習・討論報道も確認されていない。

沈氏は、「仮に習近平が権力を完全に掌握し、主要な対立相手である2人を排除したのであれば、通常は誰かが急いで忠誠心を示すはずだ。しかし、そうした動きがない。これは、張又俠と劉振立が本当に拘束されているのか、長老派がどのような態度を取っているのか、あるいは現在の政治局が一枚岩で習近平の判断を支持しているのか、いずれも不透明であることを示している」と述べた。

一部の論評では、張又俠の拘束は重大な出来事であり、中共による独裁体制が加速的に崩壊へ向かっている兆候だとの見方も示されている。

深センの元NPO創設者で、現在はメディア編集長を務める艾時誠氏は、「この過程ができるだけ早く、短期間で終わり、中国人の苦しみや損失が少しでも減ることを願っている」と述べた。その上で、「習近平は、イデオロギーへの忠誠、さらには個人への忠誠をますます強調しているが、そうした忠誠はすでに成り立たなくなっている。共産主義のイデオロギーそのものが、歴史の中で、理論的にも実践的にも破綻していることが証明されている。成り立たない。恐怖を土台にした忠誠がもたらすのは、人々が互いに疑心暗鬼に陥る状況」と語った。

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