2025年3月5日、中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠が全国人民代表大会に出席した(Kevin Frayer/Getty Images)

【分析】軍が北京に移動の情報も  張又俠拘束後「中国で内戦勃発の可能性」

中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠と、中央軍事委員会委員で連合参謀部参謀長の劉振立が相次いで拘束されたことを受け、世論に衝撃が広がっている。台湾のベテラン政治経済評論家である呉嘉隆は、張又俠を支持する部隊が北京に向かって進軍しているとの情報があるとし、中国で内戦が勃発する可能性があると分析した。

中国国防部は1月24日、中央政治局委員で中央軍事委員会副主席の張又俠と、中央軍事委員会委員で連合参謀部参謀長の劉振立について「重大な規律・法律違反」の疑いで立件調査を開始したと発表した。

呉嘉隆は26日、フェイスブックへの投稿で、張又俠と劉振立の拘束を巡る状況はまだ決着しておらず、習近平政権がメディアを通じて公式発表を急いでいること自体が、双方の情勢が緊迫していることを示していると指摘し「中国の情勢は悪化する可能性がある」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した
中国共産党の重鎮、張又俠と劉振立の罪状が「政治問題」から「官職売買」へ変遷。軍内での権力闘争を汚職事件として処理し、刑事手続きを容易にする当局の狙いを、軍内部の情報筋や専門家の分析に基づき詳報する
軍関係者に近い人物によると、中共当局が張又俠と劉振立を「官職売買」の疑いで処罰する方向で準備を進めている