静岡県清水港で停泊する地球深部探査船「ちきゅう」(Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

松本文科相 水深6千メートルからレアアース泥の揚泥成功を発表 「ちきゅう」による技術実証

2026年2月1日、松本洋平文部科学大臣は自身のSNS(X)において、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」を用いた実験により、水深6千mの海底からレアアース泥を揚泥することに成功したとの報告を受けたことを明らかにした。詳細については2月3日(火)にJAMSTECからプレスリリースが行われる予定だ。

今回の成果は、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題「海洋安全保障プラットフォームの構築」における核心的な取り組みの一つである。日本は世界第6位の広大な排他的経済水域(EEZ)を有する海洋国家であり、特に南鳥島周辺海域の海底には、産業に不可欠なレアアース(希土類)を豊富に含む泥(レアアース泥)の存在が確認されている。

SIP第2期においては、2022年8月に茨城沖の水深2470mからの揚泥試験に成功していたが、有望な資源が賦存する南鳥島海域の実環境である水深6千m級の大水深からの連続的な採鉱・揚泥技術の確立が、実用化に向けた最大の技術的課題として残されていた。

▶ 続きを読む
関連記事
NASAが公開した54年前後の地球全景比較写真が話題だ。アポロ17号の「ザ・ブルー・マーブル」と、アルテミス2号が捉えた新時代の幕開けを告げる「ハロー・ワールド」。地球の美しさが人々の心を打つ
NASAは、月面基地建設や予算再配分による探査加速を鮮明にした。トランプ氏の主導で米国は、中国との宇宙覇権争いで圧倒的優位に立ち、月の戦略的支配を狙う
NASAがアルテミス2号の「オリオン」宇宙船から撮影された初の地球写真を公開。月遷移軌道投入後にリード・ワイズマン船長が捉えた、オーロラや明暗境界線が輝く神秘的な地球の姿は、50年ぶりの月帰還を象徴している
半世紀ぶりの有人月飛行に挑む「アルテミス2号」。選ばれた4名の精鋭が、巨大ロケットSLSと宇宙船オリオンで未知の深宇宙へ旅立つ。史上初の記録更新や最新の科学実験など、人類の未来を懸けた10日間の全貌に迫る
4人の宇宙飛行士が、月を周回して帰還する10日間の旅に出発した。