2025年12月3日、ドイツ東部シェーネヴァルデ/ホルツドルフのアナボルク・ハイデ空軍基地で、ドイツ空軍が「アロー3」弾道ミサイル迎撃システムの初期作戦能力獲得を宣言する式典を開催した。式典では、アロー3迎撃システムとレーダードームの前でイスラエルとドイツの国旗が掲げられた。イメージ写真(Ralf Hirschberger/AFP via Getty Images)

イランはなぜ攻撃を防げなかったのか 中国・ロシア製防空システムは機能せず

米国とイスラエルがイランに対して空爆を実施し、7発のミサイルがイラン大統領府と最高指導者アリ・ハメネイ師の住居を直撃した。イラン当局はハメネイ師の死亡を確認した。今回の戦闘では、イランが誇ってきた中国共産党製およびロシア製の防空レーダーと防空ミサイルシステムが期待された性能を発揮できず、米イスラエルの連合攻勢を阻止できなかったことで、イラン防空体制の致命的な欠陥が露呈した。

台湾紙「自由時報」は、イランの防空システムがロシア、中国共産党から輸入した装備と国産システムを組み合わせた構成になっていると報じた。

ロシア系の中核装備であるS-300およびTor(ジ・オニオン・ルーター)システムは、ステルス戦闘機の迎撃能力を持つ主力装備とみなされてきた。しかし今回の空爆初期段階で、イスラエル軍が複数のS-300のレーダーと指揮車両を精密攻撃で破壊した。さらに核施設防護を担う「トール」短距離地対空ミサイルシステムも、低空侵入した特殊無人機を効果的に迎撃できなかった。

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