2026年3月1日、米中央軍はB-2爆撃機がイランを攻撃する映像を公開し、米軍がイラン革命防衛隊の本部を破壊したことを強調した(映像スクリーンショット)

イラン情勢激変が中国のインフレ圧力増幅 中共の数千億ドルの投資は霧散の危機

アメリカとイスラエルによる空襲でハメネイ師ら上層指導層が壊滅し、イランの政権交代が目前に迫っている。中国共産党(中共)は中東における重要な同盟国を失うだけでなく、安価な石油供給源を再び失うという苦境に直面している。これは中国国内のインフレ圧力を高め、イランに巨額の投資を行ってきた中国国有企業の危機を招く。専門家は、中共当局がイラン変局における「最大の敗者」になる恐れがあると断言している。

米イスラエル連合軍によるイランへの大規模な空襲は現在も継続中である。戦闘開始直後、イランの最高指導者ハメネイ師および後継者として予定されていたナンバー2、ナンバー3を含む、少なくとも48名の軍・政府上層当局者が一挙に殲滅された。残存するイラン軍は、中東各地の米軍基地やイスラエルに対してミサイル攻撃を仕掛け、戦火は拡大している。しかし、指導部が甚大な被害を受けたため、イラン側の反撃能力は極めて限定的である。

国際社会では、米イスラエルの軍事攻撃とイラン国内の抵抗勢力による挟み撃ちにより、現政権が崩壊する確率は極めて高いと見られている。中東の政治秩序が激変する中で、北京当局がイランおよび中東地域に持つ権益は深刻な挑戦を受けている。

▶ 続きを読む
関連記事
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている
習近平の健康状態をめぐり再び注目が集まっている。米メディアは、訪米時に中国側が5時間の休憩時間や専用休憩室を求め、歩行距離や立っていられる時間まで考慮して日程を組んだと報じた
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析