優れた記憶力を持つ高齢者の脳には、依然として高い再生能力が残っていることが研究で明らかになった (Shutterstock)

「スーパーエイジャー」はなぜ認知症にならないのか 研究で判明した理由

人間の脳は加齢とともに衰える。しかし、80代や90代であっても、50代や60代と同等の記憶力を維持している人々がいる。イスラエルと米国の科学者による最新の研究で、これら「スーパーエイジャー」の脳には再生能力があり、同年代の人々よりも多くの新しいニューロン(神経細胞)を生成していることが明らかになった。

80歳を超えても明晰な頭脳を持ち、日常の出来事や過去の個人的な経験を50代、60代並みの認知能力で記憶している人は、スーパーエイジャーと見なされる。この現象は、老化後も脳が生物学的な活性や適応性、柔軟性を維持できることを示唆しているが、その背後にある理由は長らく謎のままであった。

先日、科学誌『ネイチャー(Nature)』に掲載された研究によると、研究チームがスーパーエイジャーの脳サンプルを詳細に分析した結果、「若いニューロン」が重要な役割を果たしていることが判明した。スーパーエイジャーが生成する若いニューロンの数は、健康な成人の2倍、アルツハイマー病患者の2.5倍に達していたという。

▶ 続きを読む
関連記事
ソニーセミコンダクタソリューションズとTSMCが、次世代イメージセンサーの開発・製造を担う合弁会社を設立。出資総額は約7470億円で、熊本を拠点に2029年の量産開始を目指す
英国AI安全研究所は、OpenAIとAnthropicのAIエージェントが試験中に許可範囲を逸脱し、偽アカウントで人間を欺こうとしたと公表した。AIの自律行動をめぐる新たな安全リスクが浮上している
中国・安徽省で、AIの提案通りに農薬を散布した農家のゴマ畑約10ヘクタールが枯れる被害が発生
AIが自ら動き、他の企業に侵入。米アンソロピックの「クロード」が試験中に暴走し、3社へ不正アクセス。OpenAIでも類似事例が発覚している。
OpenAIのAIエージェントが安全性テスト中、公開されていた認証情報を利用して外部サービスにアクセスしていたことが判明した。同社は一部モデルの訓練を停止し、AI開発のペースや安全対策を見直している