2026年3月9日、東京の国会で開かれた衆議院予算委員会に出席し、質問に答える高市早苗首相(Kazuhiro NOGI / AFP)

東日本大震災から15年 高市首相 復興加速と防災強化

東日本大震災と福島第一原発事故から15年となった3月11日、各地で追悼式典が行われた。高市首相は福島での追悼行事に出席し、政府は今後5年間で被災地の復興をさらに加速させる方針を示した。

同日、日本各地では午後2時46分、地震発生の時刻に合わせ、犠牲者を悼んで1分間の黙祷が行われた。

高市首相は「最愛のご家族やご親族、ご友人を失われた人のお気持ちを思うと、哀惜の念に耐えない」と述べた。

被災地の一部では、住民が早朝から海岸を訪れ、亡くなった家族や、いまも行方不明となっている人々に祈りをささげた。

2011年3月11日午後2時46分、東北地方の太平洋沖でマグニチュード9.0の地震が発生した。これに伴う大津波が岩手、宮城、福島の沿岸部を襲い、死者・行方不明者は2万2千人以上に上り、約50万人が避難を余儀なくされた。

津波は福島第一原発の事故も引き起こし、3基の原子炉で炉心溶融が発生し、大量の放射性物質が放出した。約16万人が避難し、そのうち約2万6千人は現在も故郷に戻れていない。

福島第一原発の構内には、現在も少なくとも880トンの溶け落ちた燃料(燃料デブリ)が残っている。放射線量が極めて高いため、本格的な取り出し作業が始まるのは最も早くても2037年以降になる見通しだ。長期にわたる災害の影響を踏まえ、政府は防災体制の強化を進めるとしている。

震災の追悼と防災体制の見直しが進む一方、日本は新たなエネルギー課題にも直面している。高市氏は、中東情勢の不安定化を受け、日本は早ければ16日にも石油備蓄の放出を開始すると明らかにした。

高市氏は「まずは、民間備蓄15日分を放出するとともに、当面1か月分の国家備蓄を放出」すると述べた。

日本は石油の9割以上を中東からの輸入に依存しており、多くのタンカーがホルムズ海峡を通過している。政府は、海峡の航行が妨げられれば、日本の石油輸入は3月末以降大幅に減少するとして、市場への影響を和らげるため備蓄を前倒しで放出する方針を示した。

関連記事
米エネルギー省と日本の文部科学省・経済産業省は6月4日、10億ドル規模の歴史的な戦略的協力協定を発表した。これによりトランプ大統領が推進する「ジェネシス・ミッション」の初の国際パートナーに日本が就いた。
米国通商代表部が2日、強制労働を利用した産品の輸入禁止措置を巡り12.5%の関税対象国に指定されていたことをめぐり。赤沢経産相は日本に対して昨年の合意を超える追加関税が課されることはないという確約をアメリカ側から得たことを明らかにした
片山財務相は財政演説で、不透明な中東情勢から国民生活を守るための「リスク最小化」を掲げ、2.5兆円の「中東情勢等対応予備費」創設を表明した
米通商代表部(USTR)は、強制労働製品の輸入規制を怠っているとして日本を含む60カ国・地域への追加関税案を発表。日本は制度の「導入と執行」両方の怠慢を指摘され、12.5%の関税リスクに直面
六四天安門事件から37年を迎えた6月3日、参議院議員会館で追悼集会が開催。集会では、習近平体制の揺らぎが指摘される中、自国軍隊が国民を武力で弾圧した天安門事件を改めて振り返り、中国共産党体制の終焉に向けた国際的な連携の必要性が訴えられた