習近平氏(左)と曽慶紅氏(右)、2008年3月の全人代開催期間中に撮影(Feng Li/Getty Image)

江沢民派のナンバー2 曽慶紅 殺し屋を雇った暗殺計画の背後に潜む権力の闇

2008年、あるニュースがオーストラリアを震撼させた。中国から来た一組の夫婦が、同国史上3番目に高額な、シドニー・オペラハウスを海越しに望む豪邸を、全額キャッシュで購入したというのだ。それから間もなく、この夫婦は再び注目の的となった。巨額を投じて購入したばかりの邸宅を、取り壊して建て直すと決めたからである。

この夫婦はなぜこれほどまでに羽振りが良く、惜しげもなく金を使えるのか。それは、一家の主が元中国共産党(中共)政治局常務委員・曽慶紅の息子、曽偉(そ・い)だからである。

本稿は、汚職、腐敗、そして国有資産の不法占拠といった問題から話を始め、曽慶紅一族の立身出世の歴史、そして彼がなぜ江沢民の最側近となったのかを探っていく。

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