私は15年にわたり、政府の栄養指針に従っても体調が良くならず苦しむ患者たちを見てきました――しかし、それも今では変わりつつあります。
(アメリカの)新しいガイドラインは、従来の多くの推奨事項を維持しています。例えば、飽和脂肪を1日の総カロリーの10%未満に抑えること、添加糖やナトリウム(塩分)を制限することなどです。しかし、強調点は大きく変化しています。それは、多くの臨床現場で実際に有用とされてきた内容を反映したものです。すなわち、「本物の食品(加工度の低い自然な食品)」を中心に食事を組み立て、個人に応じた十分な量のタンパク質(体重1kgあたり1.2〜1.6g程度/日)を摂取し、高度に加工された食品や精製炭水化物を大幅に減らすことです。
食品を第一に考えるアプローチで患者の健康改善に取り組んできた臨床家として、これらのガイドラインは現実の生活の中で成果につながる方法を、より正確に反映していると感じます。
本物の食品でプレートを作る
私が診ている多くの人は、「良い食品」「悪い食品」のリストをこれ以上求めているわけではありません。彼らが知りたいのは、実際の夕食がどのような形になるのかという明確なイメージです。今夜の夕食こそ、最適な出発点です。
シンプルに考えてください。サーモンの切り身、ひき肉のハンバーガー、卵2〜3個、全脂ヨーグルトのボウル、ナッツひと握り、そして自分や子どもが名前を言える野菜です。完璧な分量を追い求めるのではなく、分かりやすいパターンに従いましょう。タンパク質を中心に据え、その周りをたっぷりの植物性食品で囲み、脂肪はオリーブやアボカドなどの「本物の食品」から摂るようにします(工業的に作られたブレンド油ではなく)。そのうえで、ガイドラインが引き続き重視している要素――多くの果物と野菜、そしてオートミールや玄米など食物繊維が豊富な全粒穀物を適量――を加え、バランスの取れた一皿に仕上げます。
計算に頼らないタンパク質摂取
タンパク質を例に取りましょう。体重約59kg、適度に活動的な49歳女性の場合、1日の目安は約60〜75gです。これは最低限より多いものの、ボディビルダーのような量ではありません。グラム数にこだわるのではなく、自分の手を目安にしてください。調理済みのひき肉85〜113g(手のひらサイズ)は、およそ25gのタンパク質を含みます。1食で手のひらサイズの量を摂り、さらに朝食の卵3個やヨーグルトとナッツ、あるいは夕食の魚などを組み合わせれば、1日の必要量は無理なく満たせます。空腹感や活動量、エネルギーの安定感に応じて調整してください。
ガイドラインの「年齢・性別・体格・活動量に基づき、自分に合った適量を食べる」という助言は、理想的な食事が一つではないことを思い出させてくれます。生活状況や運動量によって必要量は変わります。動物性タンパク質を多く必要とする人もいれば、レンズ豆や豆腐、種子類を中心にして、植物性でも各食事で手のひらサイズのタンパク質を確保する人もいます。
脂肪の考え方を見直す
長年にわたり、ガイドラインは「低脂肪」や「無脂肪」の食品以外を避けるよう人々に教えてきました。新しいアプローチは、飽和脂肪そのものに注目するよりも、「脂肪がどこから来ているか」「それと一緒に何が含まれているか」に目を向けます。
例えばピーナッツバター大さじ2杯には、通常16〜18gの脂肪が含まれ、そのうち約2.5〜3gが飽和脂肪で、残りは主に不飽和脂肪です。アーモンドバターも総脂肪量はほぼ同じ(約18〜20g)ですが、飽和脂肪は約1.3〜1.5gと少なく、心臓に良いとされる一価不飽和脂肪の割合が高くなっています。アボカド50g(中サイズの約3分の1)には約7〜8gの脂肪が含まれ、飽和脂肪は1〜1.5g程度で、ほとんどが一価不飽和脂肪です。日常的な感覚で言えば、アボカドはナッツバターより総脂肪が少なく、飽和脂肪も同程度かそれ以下であり、いずれも添加糖や工業油が含まれていなければ「本物の食品」を中心とした食事パターンに適しています。
細かい数値にこだわるよりも、シンプルな置き換えを行いましょう。砂糖入りシリアルを卵と野菜に変える、フレーバー付きヨーグルトを全脂ヨーグルトにチアシードとベリーを加えたものにする、加工スナックバーをフムス(ひよこ豆のペースト)半カップとキュウリやニンジン、果物に置き換えるといった具合です。
文化に合わせる
「本物の食品」を中心とした食事は特定の料理ではなく、今食べているものをどう組み立てるかという考え方です。新しいガイドラインの強みは、タンパク質・植物性食品・自然由来の脂肪を取り入れ、超加工食品を減らす限り、ほぼどんな食文化にも適応できる点にあります。
メキシコ風の料理であれば、味付けした牛肉や鶏肉を増やし、グリルしたピーマンや玉ねぎ、サルサをたっぷり加え、精製度の高いタコシェルを減らすかトウモロコシのトルティーヤを選び、加工されたトッピングを最小限にすることで、より満足感のある食事になります。
東アジアや東南アジアのスタイルでは、鶏肉・豆腐・エビをしっかり使った炒め物に野菜をたっぷり加え、ご飯は控えめにすることで、タンパク質が少ない大盛りの麺料理よりもバランスの良い食事になります。
地中海風であれば、グリルした魚やラム肉を中心に、オリーブオイルで和えたサラダ、オリーブやナッツ、豆類や根菜を添える形になります。
また、理想だけでなく予算や利便性も重要です。冷凍野菜は新鮮なものと同等の栄養価を持つことが多く、卵料理やスープ、炒め物にすぐ使えます。缶詰の魚は、ほとんど手間なく高タンパクなサラダやロースト野菜のボウルに活用できます。ロティサリーチキン(丸焼きチキン)は数回分の食事になり、ある日は野菜と一緒に、別の日はタコスに、さらに別の日はスープに使えます。週末にひき肉をまとめて調理し、味付けを変えながら使えば、一度の手間で複数の「本物の食品」中心の食事が作れます。
大切なのは、自分の文化の食事を捨てることではなく、その形を少しずつ変えていくことです。目に見えるタンパク質を増やし、名前の分かる植物性食品を増やし、化学者でなければ分からないような「謎の成分」を減らしていくことです。
自分自身で試してみる
新しいガイドラインを最も有効に活用する方法は、一生守る契約と考えるのではなく、1週間の実験として捉えることです。7日間、1日1食だけ改善してみましょう。加工された朝食バーを卵と野菜に替え、甘い午後のおやつをナッツと果物に替え、超加工の冷凍食品を手のひらサイズのタンパク質・野菜・自然な脂肪で構成された食事に替えます。
毎日、普段購入している食品のうち2つのラベルを確認し、できるだけ原材料が少なく、添加糖やナトリウムが少ないものを選びましょう。さらに望ましいのは、そもそもラベルが不要な単一食材(単一原料食品)を選ぶことです。そして評価や自己批判をせず、気づいたことを書き留めてください。午後のエネルギー低下は減りましたか。食後すぐに空腹になりましたか、それとも間食なしで長く持ちましたか。消化は落ち着きましたか。欲求は少し落ち着きましたか。
私の自然療法クリニックでは、最も顕著な変化はまず検査結果ではなく、「火曜日の午後」や「木曜日の夜」にどのように感じるかに現れます。
まとめ
完璧を目指す必要はありませんし、そもそも不可能です。今回のガイドラインは、すべての人が同じ低脂肪・穀物中心・強化食品(栄養を人工的に添加した食品)を食べるべきだという考えから離れています。その代わりに、多くの臨床家が長年実践してきたパターン――本物の食品を中心に、身体や活動量に合わせたタンパク質、自然由来の脂肪、そして超加工食品と添加糖を着実に減らす――を支持しています。
公式文書には子ども、高齢者、妊婦、ベジタリアンや主に植物性食品を食べる人向けの詳細もありますが、基本は同じです。各食事でタンパク質を優先し、色とりどりの野菜や果物をたっぷり取り、自然な脂肪を選び、高度に加工された食品と添加糖を制限することです。
食事ピラミッドや図表は、厳格なルールではなく出発点として捉えてください。食事は、確かな科学とバランス感覚、そして現実の生活への配慮に基づいていれば、薬のように働くことがあります。新しいピラミッドの核心的なメッセージ――「より多くの自然な食品を、より頻繁に」――は大きな前進です。そして本当の力は、それを自分の体、文化、日常生活に合わせて応用することにあります。
つまり、このガイドラインはようやく、あなたの体がずっと伝えようとしてきたことに追いついたと言えるでしょう。カロリー計算アプリは必要ありません。必要なのは一枚の皿と、自分の両手(おおよその分量の目安)、そして1週間の好奇心だけです。
(翻訳編集 井田千景)
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