怒りよりも慈悲を ホワイトハウス記者夕食会銃撃事件がメディアに突きつけたもの
ワシントンには雨が降っていた。私はガウンにヒールという装いで、水たまりを避けるためにスカートの裾をまくり上げながら、コネチカット通りを急いでいた。タキシード姿で足早に進む同僚の少し後ろを、私は追いかけていた。私たちは、トランプ大統領が、直前に発生した銃撃事件について説明するために招集した、即興の記者会見に向かっていた。
道すがら、スマートフォンを操作している3人のティーンエイジャーの少女たちの横を通り過ぎた。そのうちの一人が、私たちが逃れてきたばかりの現場に関する見出しを読み上げると、もう一人が軽薄な調子でこう言った。「ああ、なんだ。仕留めてくれればよかったのに」。彼女の友人二人はクスクスと笑った。
この出来事は、4月25日の夜、もっと早い時間帯に起きたある出来事を想起させた。私と同僚がワシントン・ヒルトンで開催されるホワイトハウス記者夕食会に向かっていたとき、一人の男が私たちの横を通り過ぎざまに「くたばれ!」と罵声を浴びせてきたのだ。
関連記事
1989年に起きたことは、北京だけで終わったわけではない。そして、それは中国国内だけに限定されるものでもない
中国による突然の「対日批判」。現代の中国で起きている政治家たちの権力争いや失脚の裏側を、毛沢東時代の「文化大革命」の歴史と重ね合わせながら浮き彫りにする
米議会で提出された、チベットでのジェノサイド認定を求める超党派法案と、トランプ氏によるジミー・ライ救出への意欲を報じる。中国の弾圧に対し、米国が人権と経済の両面からどう対峙すべきかを問う解説記事
解説 定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると […]
ヴィクター・デイヴィス・ハンソン氏がイラン情勢の終焉を鋭く分析。米国の軍事的優位と経済封鎖に対し、窮地のイランが取る生存戦略とは。中間選挙を控えたトランプ政権の思惑と、激化する膠着状態の結末を予測する