現地時間5月3日午前9時から1時間20分間、茂木敏充外務大臣は、訪問先のケニアにおいて、ウィクリフ・ムサリア・ムダバディ・ケニア内閣筆頭長官兼外務・ディアスポラ担当長官と会談を実施した(出典:外務省)

日・ケニア外相会談の成果 FOIP10周年を契機としたパートナーシップの深化

令和8年5月3日、ケニアを訪問中の茂木外務大臣は、ウィクリフ・ムサリア・ムダバディ内閣筆頭長官兼外務・ディアスポラ担当長官と約1時間20分にわたり外相会談を実施した。日本がケニアの地で「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を提唱してから10年という節目の年を迎え、自由や法の支配といった基本的価値を共有する重要なパートナーとして、二国間関係を一層強化していく方針が確認された。

本会談の主な成果は以下の通りである。

茂木大臣からFOIPの「進化」について詳細な説明がなされた。具体的には、地政学的な競争激化やグローバルサウスの台頭といった国際秩序の構造的変化に適応し、域内各国が自らの運命を自ら決めるための「自律性」と「強靱性」を身につける重要性が強調された。そのための3つの重点分野として、(1)エネルギー・重要物資のサプライチェーン強靱化を含む「AI・データ時代の経済エコシステムの構築」、(2)「官民一体での経済フロンティアの共創とルールの共有」、(3)地域の平和と安定のための「安全保障分野での連携」拡充が提示され、これらを通じてインド太平洋地域全体が「共に、強く豊かになる」ことを目指す方針が示された。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相は14日、、英国でキア・スターマー英首相と日英首脳会談を行った。開発の遅れが懸念されていた次期戦闘機の共同開発を加速させることで一致した。
高市早苗首相は10日、首相官邸でマレーシアのアンワル・イブラヒム首相と首脳会談を行った。両首脳は安全保障、エネルギー安全保障、重要鉱物のサプライチェーン、経済・貿易協力などについて踏み込んだ意見交換を行った
6月に東京で開催された「日米拡大抑止協議」共同声明の要点を解説。米国の核を含む日本防衛への関与や、中国の核増強・北朝鮮問題への対応など、最新の日米安全保障連携の最前線に迫る 。
高市早苗首相は10日、実務訪問賓客として訪日中のアンワル・イブラヒム・マレーシア首相と首脳会談を行い、共同声明を出した。中東から日本へとつながる重要なシーレーンを共有する両国として、海洋安全保障分野での連携を高めることで一致した
米通商代表部(USTR)は、強制労働製品の輸入規制を怠っているとして日本を含む60カ国・地域への追加関税案を発表。日本は制度の「導入と執行」両方の怠慢を指摘され、12.5%の関税リスクに直面