2026年5月12日、トランプ米大統領の訪問を控え、北京の米国大使館付近で警備に当たる警備要員(Pedro PARDO / AFP)

中共警備要員 米記者団を足止め シークレットサービスとも衝突

トランプ大統領と中国共産党(中共)の習近平党首による会談では、中共の警備要員とホワイトハウス記者団、さらに米シークレットサービスの間で衝突が相次いだ。中共側は天壇(北京の公園)から記者団を出させないようにした。記者らは警備要員の制止を受けながらも最終的に現場を離れ、トランプ氏の車列に合流した。

また、習近平がアメリカ側高官と対面した際、ルビオ国務長官やヘグセス国防長官が見せた表情にも注目が集まっている。

トランプ氏と習近平がまだ現場を離れていない中、中共の警備要員が突然前に出てカメラを遮り、低い声でホワイトハウス記者団に退去を促した。警備要員は、「ホワイトハウス記者団は移動してください。早く、早く。撮影をやめて、すぐに移動してください」と呼びかけた。

その後、映像は大きく揺れ、現場のアメリカ人記者らは警備要員の指示に従い、一つの部屋に集められた。出入口には警備要員が立ち、記者らは外に出ることを禁じられた。

部屋に閉じ込められた形になった記者たちは、「私たちをここに足止めしたら、車列は出発できない。そうなればトランプ大統領の移動も遅れてしまう。私たちは大統領の車列に同行する立場なんだ」 と説明した。 しかし中共側の警備要員は、記者たちを黙らせるように「シーッ……」と制した。

現場の記者からは、「もううんざりだ。段取りが本当に悪い」と不満の声も上がった。

中共側の警備要員は、ホワイトハウス記者団を外に出さない理由を確認しようと、別の警備要員に「彼らはいつ出られるのか?」と尋ねた。その警備要員は、「習近平主席がこの場を離れるまでは、記者たちを出してはいけない」と説明した。

ホワイトハウス記者団は、中共側の警備要員に止められながらも部屋を出ようとした。記者たちは「もう行かなければならない。行こう、出るよ」と訴えたが、中国側の警備要員は「だめだ」と言って進路をふさいだ。

それでも記者団側は、「落ち着いて対応しよう。ただ、我々はもう行く。彼らが我々にしたようなことを、こちらが彼らにしてはいけない」と周囲に呼びかけながら、現場を離れた。

中共の統治下で、中国では報道の自由がほぼ失われている。今回の訪問では、新唐人テレビと大紀元時報のホワイトハウス特派員は中国への入国そのものを拒否された。そのため、取材会場に入ることもできなかった。

天壇での衝突に加え、トランプ氏と習近平が北京の人民大会堂で会談する直前にも、別の混乱が起きた。中共側の関係者が、ホワイトハウス記者団に同行して会場に入ろうとした米シークレットサービスの特別捜査官を制止したのである。

現場では一時、報道陣の間で大きな混乱が生じ、マイクには「Get the F*CK out of here!(ここから今すぐ出て行け!」という怒声も記録されていた。

米中の警護関係者が衝突したのは、今回が初めてではない。2017年にトランプ氏が訪中した際にも、米シークレットサービスと中共側の警護要員の間で複数回にわたり身体的な衝突が発生し、取っ組み合いに発展したことがある。原因は、中共側がアメリカ大統領に随行する「核のフットボール」を会談室に持ち込ませまいとしたためだった。

また、今回の歓迎式典では、習近平はアメリカ側高官と一人ずつ握手を交わした。2番目に並んでいたのは、過去に中共から2度制裁を受けたルビオ国務長官である。握手の際、ルビオ氏は険しい表情を崩さず、習近平は同氏の方を二度振り返った。

その後、ルビオ氏はトランプ氏の方を見て、目配せするようなしぐさを見せた。

また、ヘグセス国防長官も終始厳しい表情だった。握手の際には習近平をまっすぐ見据え、習近平が通り過ぎた後も、数秒間にわたって振り返り、鋭い視線を向けていた。

中国に到着したホワイトハウス記者団の間では、中共による監視カメラの多さに驚きの声が相次いだ。

ホワイトハウス記者団のジョン・マイケル・ラーシュ記者は、「北京の監視カメラの数は衝撃的だ」と語った。同記者は、周囲を取り囲むように設置している多数のカメラを映像で紹介した。FOXニュースの記者も現地からリポートし、北京は至る所に監視カメラを設置していると伝えた。

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