中東緊迫下も石油製品の「需要抑制は不要」 進む代替調達による安定供給 =石油連盟会見
2026年5月20日、石油連盟の定例記者会見が開催され、同日付で会長に再任された木藤俊一氏(出光興産会長)が、緊迫する中東情勢下での安定供給体制や原油市況に関する見解を述べた。中東情勢の不透明感が続く中、政府と連携した安定供給の維持に全力で取り組む姿勢を強調している。
ホルムズ海峡の実質封鎖などにより原油の調達環境は厳しさを増しているが、木藤会長はガソリンや軽油といった石油製品について「直ちに需要を抑制する必要はない」との考えを示した。メキシコやエクアドルなどの中南米、さらには米国やロシアなどを代替調達先とする取り組みが進んでおり、製油所の稼働をしっかりと維持できていると説明している。また、必要に応じて政府と連携し、国家備蓄原油の活用も含めて石油の安定供給に尽力する方針である。
今後の原油価格の見通しについては「大変困難な状況にある」と指摘した。2026年2月28日に発生した米国とイスラエルによるイラン攻撃以降、ドバイ原油は一時急騰し、ピーク時は1バレル170ドルまで上昇した。その後は停戦に向けた動きもあり、4月以降は1バレル100ドルを中心としたプラスマイナス10ドル程度のレンジ内で推移している。しかし、2025年が中心価格70ドル程度で推移していたことと比較すると、依然として30ドル程度上昇した高い水準にあるとの認識を示した。
関連記事
最新の調査によると、中国で事業を展開する日系企業の数が過去最少となり、直近2年間で4千社以上が中国市場から撤退した。統計を開始した2010年以降で最も少なく、ピークだった2012年と比べて約3割減少した。
厚生労働省が10月7日に公表した「毎月勤労統計調査」の2026年8月分結果速報によると、物価変動の影響を除いた1人当たりの実質賃金は、消費者物価指数(総合)を基準にすると前年同月比1.9%増となり、9か月連続で前年を上回った
原油価格の上昇やインフレ懸念を背景に世界的な債券安が進むなか、日本国債の利回り上昇は主要7か国(G7)の中で最も小幅にとどまった。日本は国内総生産(GDP)比で200%を超える政府債務を抱える一方、政府が保有する金融資産を差し引いた純債務は粗債務を大きく下回った。
日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を1.25%に引き上げることを決めた。1.25%は1995年以来、31年ぶりの高水準となる。利上げは前回から3か月ぶりで、これまでよりもペースを速めて利上げに動いた形となった。
総務省は2026年8月の全国消費者物価指数(2025年=100)を発表した。価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は102.0となり、前年同月比1.7%上昇した。