経団連会長「秋以降にスタグフレーションへの暗転リスク」
日本経済は今、インフレと成長の狭間で重大な分岐点に立たされている。8日の経団連定例記者会見において、筒井会長は日本銀行の金融政策の行方と今後の景気動向について、これからの試金石となる見解を示した。中東情勢の長期化に伴う物価上昇リスクが日銀の利上げ判断を難しくさせる中、足元で堅調さを保つ日本経済には、秋以降に「スタグフレーション」へと暗転するリスクが潜んでいるという。
次回の日銀金融政策決定会合において政策金利の引き上げが行われるかどうかが注目される中、筒井会長は日銀が不安定な国際情勢や国内の物価、春季労使交渉での賃上げ動向を踏まえ、市場と丁寧に対話しながら適時・適切に判断するとの見方を示した。
現在、日銀の金融政策の舵取りが非常に難しい局面にある背景には、長期化の段階に入りつつある中東情勢とそれに伴う物価上昇リスクがある。特に判断を難しくしているのは、エネルギー価格の上昇がどの範囲に、どの程度まで波及していくかという点である。すでに川上のメーカーが相応の値上げを実施しているが、それが食料品のパッケージも含め、国民の暮らしや企業の調達・販売にどのような影響をもたらすかを見通すのは極めて困難である。
関連記事
日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を1.25%に引き上げることを決めた。1.25%は1995年以来、31年ぶりの高水準となる。利上げは前回から3か月ぶりで、これまでよりもペースを速めて利上げに動いた形となった。
総務省は2026年8月の全国消費者物価指数(2025年=100)を発表した。価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は102.0となり、前年同月比1.7%上昇した。
サウジ東西原油パイプラインが無人機攻撃で停止。赤澤経産相は、約200日分の官民備蓄と米国・UAEからの代替調達により必要な原油量は確保できると説明した。一方、中東情勢の不透明感で価格上昇が懸念される
経産省はGX戦略地域の第1弾として18地域を認定した。データセンター集積型は9地域全てが選ばれ、AI普及で増える電力需要への対応と地域産業・雇用の創出を目指す。コンビナート再生型は川崎市のみ認定された
スコット・ベッセント米財務長官は9月8日、外国為替市場で円安を見込む取引を続ける市場参加者に対し、自身には日本政府や日本銀行の政策動向を把握できる「情報面での優位性」があると強調し、「望むなら私と反対に賭けてみろ」と警告した。