2025年3月14日、フランス・コロミエの小学校で、AIを使って算数の授業を受ける児童たち(Matthieu Rondel /AFP via Getty Images)

学校AIの本当の問題 カンニングより深刻な「学んだつもり」

子供とAIめぐる現在の議論は、学校での不正行為、つまり「カンニング」の問題として語られることがあまりに多い。もちろん、その懸念は理解できる。しかし、本当に深刻なのはそこではない。より根本的なのは、子供の思考力や人格がどう育つかという問題である。

1984年、私は8年生の英語の授業を受けていた。担任のガーマン先生は、深い愛情を持ちながらも、こちらがたじろぐほど高い要求をする教師だった。毎週金曜日、先生は私たちに、青インクだけを使い、筆記体で手書きした2ページの作文を提出するよう求めた。

当時の私は、それが嫌で仕方なかった。

▶ 続きを読む
関連記事
倒産寸前のセラミックス工場から2つの世界的大企業を創り上げ、78歳で日航(JAL)再建を果たした稲盛和夫。「人間として何が正しいか」を問い続け、生涯をかけて体現した「敬天愛人」の真諦に迫る
FCCは、中国企業が製造した半導体や通信部品など、論理処理機能を持つ部品を搭載した機器の販売を禁止した。米中サプライチェーンのデカップリングがさらに進む
『論語』学而篇から治国の本質を解き明かす。晏嬰の信義、漢文帝の節約、召公の愛民という歴史的逸話を通じ、真の善政とは「無事」を極めることにあると提示。時代を超えて響く孔子の徳治思想を紐解く
東京の片隅にある8席のラーメン店。効率や規模拡大を追う現代で、「この一杯しか作れない」と職人が一生をかけて紡ぐ静かな境地とは。稲盛和夫の「敬天愛人」や儒教の「智」を通じ、真の豊かさを問う
トランプ政権は、パナマ運河、ベネズエラ、キューバ、USMCA再交渉などを通じ、米州における中国共産党の影響力排除を進めている。その6つの主要戦略と中南米の政治変化を解説する