洪水で被災した自宅の前に立つ住民。被災地では今も多くの人が厳しい生活を余儀なくされている。(2026年7月9日、中国・広西チワン族自治区横州市、GREG BAKER/AFP via Getty Images)
住民は拘束、救助隊は動画削除 被災地で強まる情報統制

中国・広西ダム決壊 「死者は公式発表より多い」発信の住民らを当局が拘束・脅迫

7月6日、中国・広西チワン族自治区横州市で複数のダムが相次いで決壊し、大規模な洪水が発生した。

本紙姉妹メディアのNTD新唐人テレビが現地で住民や民間救助隊を取材したところ、「犠牲者は公式発表を大きく上回る」と話した住民や、被災状況を発信した救助関係者が、当局から拘束や脅迫、動画削除などの圧力を受けていたことが分かった。

その動きは当局の発表からも見て取れる。横州市の警察は8月4日、「洪水に関するデマを流した」として18人を摘発したと発表。このうち複数のネット利用者は、「雲表鎮のスーパーで数十人から100人以上が死亡した」と投稿したとして、3日間の行政拘留処分を受けた。

▶ 続きを読む
関連記事
チベットで発生した大規模な土石流で多数の死者と行方不明者が出ている。法学者の袁紅氷氏は、中共による「略奪的な資源開発」がチベットの生態環境や災害リスクを悪化させていると批判
ネパールとチベット国境で発生した大規模土石流をめぐり、両国の情報公開に大きな差がみられる。中共は現場映像の削除や外国人記者の取材制限、「正能量」を強調する報道が指摘されている
中国の人権派弁護士、王夏紅氏が家族とともに台湾で庇護を求めた。シオン教会の弁護を担当したことで中共当局から圧力を受けており、台湾当局は一家4人に「人道的滞在」を認めた
約50日の間に3つの台風が浙江省玉環市付近に相次いで上陸し、中共海軍基地周辺を襲った。異例の進路や記録的な長寿命、上海の豪雨など、相次ぐ異常現象を追う
すでに熱帯低気圧にまで勢力を弱めていた台風18号ソウデルが再び台風の勢力に戻り、中国に3度目の上陸を果たした