中国共産党が、人間の良心や信頼を統制の手段として利用しているとする問題について、大紀元の10万字を超える独占報告書『高い壁にも耳あり――中国共産党の特情制度研究』が分析している。(AFP)
『高い壁にも耳あり――中国共産党の特情制度研究』

【独占】中国共産党の「特情」制度とは?秘密協力者による監視・統制網の実態

中国共産党の公安・国家安全機関が運用するとされる秘密協力者「特情」とは何か。大紀元の独占報告書『高い壁にも耳あり――中国共産党の特情制度研究』を基に、善意や信頼を利用した接触手法、情報協力者網の構造、海外にも及ぶとされる統制活動を検証する。

北京の冷たく暗い早朝。数人の黒服の男たちが家に押し入り、頭に黒い布をかぶせ、ワゴン車に押し込む。車は見知らぬ場所へと走り去る。

移動中、黒布の隙間から連中の一人の顔が見える。それは前夜、家の扉を叩き、「北京に陳情に来たが、行き場がない」と訴え、泊めてほしいと頼んできた女性だった。その瞬間、背筋が凍る。前夜まで涙ながらに感謝していた「助けを求める人」が、いまは警察官のそばで冷笑を浮かべている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国・青海省の内部文書で、電子行政サービスや政務クラウドの安全管理に深刻な不備があった可能性が浮上した。侵入テストでは約22分で行政中枢に到達し、最大で数百万人規模の個人情報が閲覧可能になった
上海・松江区の生鮮市場で、精肉店に営業用包丁を鎖で固定するよう求める動きがあったとする動画が拡散した。ネット上では、新疆で続く刃物の実名管理が連想され、治安管理強化への懸念が広がっている
中国は9月1日、短編縦型ドラマ「マイクロドラマ」の配信前審査を全作品に義務づけた。AI作品には表示も求める。情報拡散への統制を強める一方、市場では作品過多と採算悪化が進む
財政難が深まる中国で、地方政府が税務調査や追徴、罰金を通じた財源確保を強化している。抗議や陳情を警戒し、出国・ネット言論・住民情報への監視も拡大している
中国・成都の公立病院が全職員に信仰の有無を申告させ、教育機関でも学生と家族の宗教・家庭背景を調査。党主導で進む信仰統制の実態を追った。