上海で遺伝子治療後に男児死亡 中国バイオ産業の急発展に潜むリスク
中国で進められている最先端の遺伝子編集治療をめぐり、深刻な安全性への懸念が浮上している。米医療情報サイト「STAT」は8月5日、上海のバイオ企業「輝大基因(HuidaGene)」が実施したデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)向けの遺伝子編集治療の臨床研究で、4~8歳の男児が治療後に死亡していたと報じた。
同社は2025年8月に発生した事案であることを認め、患者は高用量のアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターによる全身投与後、補体およびサイトカインの過剰な活性化を背景に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症したと説明した。
先月23日にも、科学誌「Science」が上海の研究チームによる脳を標的とした遺伝子編集治療で、発達遅滞のある6歳女児が死亡した事例を報じていた。
関連記事
科学者の最高峰になるのに「最低2億円」?中国トップ級の名門大の元准教授が中国学術界の裏側を暴露
中国とネパールの国境地帯で大規模な鉄砲水と土石流が発生し、多数の死者・行方不明者が出た。ネパールが被害情報を随時公開する一方、中国側では発表の遅れやSNS投稿の削除が指摘され、情報統制への批判が出ている
中国経済の減速が深刻化している。不動産市場の急落や消費低迷、デフレ圧力が強まるなか、債務残高は対GDP比で300%を突破。従来の投資主導策が限界を迎えるなか、当局が活路を託す先端技術・AI戦略の行方を追う
「ひざまずく毛沢東」などの風刺作品を制作した中国人芸術家に懲役3年。妻も出国を制限され、7歳の息子も米国へ戻れない状態が続いている
倒れた高齢者を助けたら、約45万円を支払うことに。防犯カメラに一部始終が残っていてもこの結末。中国でまた「うかつに人助けできない」現実が波紋を広げている