習近平が米側に説く「トゥキディデスの罠」 真意は「政治体制の違いを隠すため」=専門家
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の中国担当首席記者、魏玲玲氏は、中国共産党(中共)が「トゥキディデスの罠」を繰り返し持ち出すのは、この概念が政治的に「非常に使い勝手がいい」ためだと指摘する。アメリカ在住の中国系学者は、中共がこの言葉を好む背景には、中共と日米欧との政治体制の違いを覆い隠す狙いがあると分析している。
今年5月、北京を訪問した米トランプ大統領を習近平が迎えた際にも、習近平は「トゥキディデスの罠」に言及し、米中両国はこの「罠」を回避できるのかとトランプ氏に問いかけた。
「トゥキディデスの罠」は、ハーバード大学の政治学者グレアム・アリソン氏が提唱した概念である。台頭する新興大国と、既存の覇権国との対立が、最終的に戦争へと発展しやすいとする考え方だ。
関連記事
中国の蓄電池産業で供給過剰への懸念が強まっている。2026年上半期の新規導入は前年同期比18%減。当局は増産計画の点検に乗り出し、価格競争や業界再編、海外輸出の拡大に伴う貿易摩擦も焦点となっている
中国で新たなダニ媒介ウイルスが発見された。発熱や倦怠感、胃腸症状などとの関連が確認され、既知のウイルス検査で陰性だった患者からも検出。中国15省のダニからもウイルスが見つかった
米下院外交委員会の小委員会が、米国内における外国勢力の影響工作をテーマに公聴会を開催。中国共産党やキューバ、イランに関連する活動、ネビル・ロイ・シンガム氏をめぐる資金ネットワークを議論する見通しだ
欧州の化学産業が過去30年で最大の生存危機に。高エネルギーコストや中国製安価品の流入を受け、フランスやドイツなどEU主要国が異例の「セーフガード(緊急輸入制限措置)」発動に向けて動き出した
ルビオ米国務長官は9月10日、南米3カ国歴訪の最終地ペルーでフジモリ大統領と会談した。麻薬対策や移民、貿易に加え、中共による南米での影響力拡大への対抗姿勢を示した