(supawat bursuk/Shutterstock)
今日ほんの少し先のことを考えておくだけで、明日を素晴らしい一日にすることができます

毎朝バタバタしていませんか? 前日2分の準備で一日が変わる

明日が楽な一日になるという保証はありません。しかし、明日が少しでも楽になる可能性を高めるために、今日のうちにできることはいくつかあります。私は、こうした小さな「遅延満足(将来のより大きな満足のために、目先の欲求を後回しにすること)」の積み重ねこそが、成功した幸せな人生をつくる主要な要素の一つだと考えるようになりました。

今日のうちに2分間を使って明日をより良くするということは、実際には「未来の自分」に親切にしているということです。「未来の自分へ。素晴らしい一日を過ごしてほしいから、そのために今の私が少し手助けするよ」と伝えているのです。毎日欠かさず自分のことを気にかけてくれる存在がいるなんて、素晴らしいことではないでしょうか。

こうした小さな行動の良さは、時間を節約できることではありません。新しい一日の始まりに、小さな「弾み」を与えてくれることにあります。気分が良ければ、良い行動ができます。そして良い選択を重ねていくことで、その効果が積み重なり、さらに良い状態が続いていきます。

これから紹介するリストは、あくまでアイデアを得るための出発点です。妻と私自身が特に役立てているものをいくつか挙げています。

 

明日をもっと楽にする7つの行動

このリストに、特別な魔法があるわけではありません。むしろ、私と同じようなタイプの人なら、「これでは物足りない」「こんな小さな行動では大した効果はない」と思うかもしれません。しかし、それは行動する前に「完璧なやり方」を探してしまう人の考え方です。一度これらを試してみれば、もう以前のやり方には戻れなくなるかもしれません。

1. 明日の予定を確認する

明日のスケジュールに何が入っているのか、一度確認してみましょう。何があるのか、そして自分がどこに行く必要があるのかを把握しておくだけで、予想外の出来事を減らすことができます。

予定と予定の間には十分な時間があるか確認し、少し余裕を持たせておきましょう。そうすれば、途中で立ち止まって、ちょっとした余裕を楽しむ時間も持てます。

2. 優先事項のリストを書く

私は、細かい計画や長い「やることリスト」を作るのは得意ではありません。もしそれが自分に合っているなら、もちろんそうしてください。

本当に必要なのは、その日に終わらせなければならない重要なことを書き出すだけです。ここでの秘訣は、すべてを漏れなく書き出すことではありません。「何が最も重要なのか」を決めることです。それなら、ほんの数分しかかかりません。

3. 翌日に着る服を用意しておく

前日のうちに服を用意しても、実際にはそれほど時間の節約にはなりません。夜に服を選ぶか、朝に選ぶかの違いだからです。

それでも、朝起きたときに、すでに選んで丁寧にたたまれた服があり、あとは着るだけという状態になっているのは気持ちの良いものです。

運動用のウェアがあるなら、スニーカーと一緒に用意しておきましょう。そうすることで、自然と運動する方向へ自分自身を後押しできます。

4. 主に過ごす場所を片付ける

家の中で最もよく使う部屋をたった2分間片付けるだけでも、「片付いた家」で得られるメリットの多くを感じることができます。

多くの人にとって、それはキッチンかリビングでしょう。たとえ家の中でそこだけが整然とした「安らぎの場所」になったとしても、その空間をより心地よく感じられるかもしれません。そして、それをきっかけに別の部屋も片付けてみようという気持ちになるかもしれません。

5. 寝る前にコーヒーを淹れる準備をする

私はコーヒーを飲みませんが、妻はこのちょっとした工夫を絶賛しています。

妻は毎晩、歯を磨いた後にキッチンへ行き、翌朝フレンチプレスでコーヒーを淹れるための準備をすべて済ませます。

そうしておけば、朝起きてからほんの数分で温かい飲み物を楽しめます。

6. 持って出る必要がある物を玄関のそばに置く

ここまで紹介してきた習慣には、すべてに共通する考え方があります。それは、「何もしていない状態から始めるより、すでに始めてあることを終わらせるほうが、はるかに簡単だ」ということです。

返却期限が近い図書館の本や、返品が必要な荷物などを玄関のすぐそばにまとめて置いておけば、必要な場所へ持って行こうという気持ちになる可能性が高まります。

今日のわずか2分間の努力によって、明日その用事をきちんと終えられる可能性は大きく高まります。

7. 頭に浮かんでいることを手早く書き出す

不安や気が散る原因としてよくあるのが、一日を過ごしている最中に、まとまりのない考えが次々と頭の中をよぎる状態です。

忙しくて立ち止まり、それらについてじっくり考える時間がないため、そうした考えが一日中頭から離れず、気になり続けてしまいます。

そこで、頭に浮かんでいることを手早く書き出してみましょう。後できちんと時間を設けて、こうした雑多な考えを整理すると決めておくだけでも、気持ちが楽になります。「そんなに心配しなくても大丈夫だ」と自分の脳に伝えることになるからです。

私自身の経験では、こうした2分間の習慣には非常に大きな力があります。この中から一つ選んで実際に試してみるだけでも、その効果を実感できるかもしれません。

これらの習慣が教えてくれるのは、最も難しいのは単に「始めること」だということです。一度動き始めて勢いがつけば、そのまま前へ進み続けることは簡単になります。

ですから、自分の習慣について考えすぎないでください。まずはいくつかの小さな習慣を積み重ねてみて、それが自分をどこへ連れていってくれるのか、確かめてみましょう。

(翻訳編集 井田千景)

関連記事
「イライラは性格だから仕方ない」と思っていませんか?練習次第で、誰でもイライラを80〜90%減らせると著者は言います。今日から試せる3つのシンプルな方法を解説します
「もう年だから」「今さら遅い」。そう思っていませんか?向上心は年齢に関係なく、誰もが持てるものです。日常の中で実践できる7つの方法で、もう一度「なりたい自分」を目指しましょう
良い人生とは何か。快楽、意味、徳という古代哲学の問いを、炎症や寿命、細胞の反応から見つめ直します
いつも急かされる毎日に疲れていませんか?遅刻や多忙の原因は、実はもっと前の「自分の選択」にあった。慌ただしい日常から脱却し、心豊かな時間を手に入れる「暮らしのペースを落とす5つのヒント」と、現実的なトレードオフの考え方をアドバイスします!
「病は口より入る」という言葉から、食と身体の向き合い方、そして他者への敬意や生き方の知恵を紐解くエッセイ。脾胃(ひい)をいたわる食のあり方を通じて、欲望と節制のバランスや真の豊かさを見つめ直します