米国とウクライナ、ロシア大統領府の「認知戦」を明らかに
ロシア政府がワルダイ国際討論クラブで示した発言は、実際の戦況とは異なる。ロシア軍のいわゆる「戦果」から、非軍事目標を攻撃したことはないとの主張、さらにはロシアを欧州の侵略の被害者として描く説明まで、ロシア大統領府が構築しようとする筋書きは、戦場のデータ、ロシア側自身の行動、公の場での威嚇発言によって反証されつつある。
プーチン露大統領は10月1日、ワルダイ国際討論クラブでの演説で、ロシア軍が9月だけでウクライナの領土1301平方キロを占領したと主張した。これは、それまでの数か月間にロシア側が主張した領土獲得の戦果の2.5倍に当たる。
しかし、米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、公開されている戦場の証拠に基づき、ロシア軍が同月、実際には差し引き80.81平方キロの領土を失ったと評価した。ロシア軍が浸透したものの、まだ完全には支配していない地域も計算に含めると、純損失は175.18平方キロに達する。これらの数字の大きな隔たりは、ロシア当局による戦場の宣伝と、検証可能な戦況との矛盾の大きさを浮き彫りにしている。
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