人は、普通の風邪や高血圧などの日常的な病気によって、めまいを感じることがあります。これらの病気には通常、ほかの不調も伴うため、患者はめまいが起こることを予測できる場合が多いです。しかし、奇妙な原因によって突然めまいがしたり、周囲がぐるぐる回るような感覚に襲われたりすることもあります。これは、多くの人が聞いたことのないものかもしれません。
『タイム』誌によると、知らないうちに良性発作性頭位めまい症(BPPV)を経験している可能性があります。これは内耳に起因する一般的なめまい疾患で、激しいめまい、立位時のふらつき、発汗、さらには吐き気などを引き起こします。
BPPVの1回の発作は通常、比較的短時間で、15~60秒ほどしか続きません。しかし、特定の頭部の動きによって発作が繰り返されることがあり、日常生活に支障を来したり、転倒のリスクを高めたりする可能性があります。
頭部の位置が変化すると、例えばベッドで寝返りを打ったり、シャワーを浴びる際に頭を後ろに反らしたりすると、内耳の有毛細胞上にある小さな炭酸カルシウムの結晶(耳石)が本来の位置から外れ、内耳にある3つの半規管のいずれかに入り込むことがあります。これによってBPPVの症状が誘発され、めまいが生じます。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)神経内科・頭頸部外科教授のゲイル・イシヤマ氏は、これらの結晶が耳の中に存在すること自体は正常な生理現象であり、平衡機能を正常に保つのに役立っていると説明しています。BPPVの症状が現れた場合は、単に耳石が本来とは異なる位置にあるということです。
イシヤマ氏によると、性別で見ると、女性がBPPVを発症する確率は男性の2倍で、特に40~70歳の人に起こりやすいといいます。BPPVはいつでも発症する可能性がありますが、頭部外傷と、歯を削る処置を伴う歯科治療が、比較的よくある誘因です。
研究によると、メニエール病(慢性の内耳疾患)、糖尿病、高血圧、脂質異常症、甲状腺機能低下症、片頭痛、貧血、骨粗鬆症、末梢神経障害がある人は、特にBPPVを発症しやすいとされています。また、ビタミンD欠乏もリスク要因の一つです。
めまいといえば、その原因は実にさまざまです。身体的・心理的な問題だけでなく、日常生活でよくある動作によっても、めまいが起こることがあります。例えば、激しく笑ったり、ひどく咳き込んだり、突然立ち上がったり、排便時に強くいきんだりすることなどです。
もし原因不明のめまいを繰り返し経験する場合は、正確な診断と治療を受けるため、医師による詳しい検査を受けることをおすすめします。
(翻訳編集 解問)
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