専門家の警告:もし新型インフルエンザの爆発が起これば、数億人の死者が出る可能性も

【大紀元日本5月11日】米国ミネソタ大学伝染病研究と対策センターの主任・Dr. Osterholmは、今週発行の医学雑誌、「The New England Journal of Magazine」に論文を発表し、世界規模のインフルエンザの流行はすでに時間の問題であり、もし発生すれば、現在のワクチンの保有量では対応できず、1918年の悲惨な状況が再現されるかもしれないと警告している。

昔と比べて現在の人口は飛躍的に増えており、人の往来が激しいグローバル社会でインフルエンザが発生すれば、数億人の死者が出るのは避けられない。従って、各国政府は早めに新型インフルエンザワクチンの開発と免疫接種施設の整備に充分な資金投入を行うべきである、と呼びかけている。また、一度爆発的に流行したら、世界経済も停滞するであろう、と警告している。

1918年、全世界でインフルエンザが大流行し、一億人の死者を出した。当時の世界人口は、現在の3分の1しかいない。Dr. Osterholmは、現在の世界人口から推計すれば、アメリカだけでも新型インフルエンザによる死者は170万人に達する可能性があり、全世界では1.8億人から3.6億人の命が犠牲になるだろうと指摘した。

現在、世界規模の大流行を起こす可能性がある病原ウィルスの中の一つは、アジアで流行している鳥インフルエンザのH5N1型のウィルスである。専門家たちは、この種のウィルスがすでに人から人へ伝染する型に変異しているいくつかのケースを報告している。

(バンクーバー=中央社記者・禾楓)

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