中国の軍事と経済影響力に懸念 米議会で中国問題幹部会が成立

【大紀元日本5月30日】米下院議員、J. Randy Forbes氏は27日、中国の政治、経済、防衛が現在、世界で大きな影響力を持っていることを念頭に、中国の脅威を呼びかける議員会議・国会中国問題幹部会(コーカス:正式名称はCongressional China Caucus)を設立したことを発表した。

Forbes氏は発表の中で、彼と彼の同僚たちは現在、中国に対して真剣に取り組むことを考えていると述べ、「今世界の目はイラク問題やテロなどに向けられているが、これからの米国経済、防衛に大きな影響を与える世界の動きに注目し、理解している人は少ない」と警告した。

中国は現在、人口13億人で米国の人口の約4倍、中国経済の成長はこれから15年間で3倍にも伸びると言われている。その中でも特に世界が懸念しているのは、中国が推し進めている軍部の拡大である。Forbes氏が設立したコーカスは、影響力を増している中国に関する情報を交換し、フォーラムや議論の場を提供することによって議員たちの間で中国に対する意識を高めることを目的としている。

今年の初め、Forbes氏を含む10名の米国議員視察団が中国を訪れ、中国の軍事、経済状況を視察した。Forbes氏は中国の軍事施設や港、鉄鋼所、造船所などを訪れ、また中国外交官や高官、中国にいるアメリカのビジネスマンなどにも接見した。

(東京=田中美帆)
関連記事
日産とホンダの経営統合に向けた動きが急速に進展している。日産、ホンダはまだ中国市場での挽回を期するのか? それとも大局を読み切り、大きな決断をするのか? 今後の動向が注目される。 
イエレン財務長官は、ロシアの石油収入遮断と「黒い艦隊」制裁を検討。さらに、中国の銀行や企業への制裁も可能性を排除せず、既に影響を受けた中国企業が資産売却を進めている。制裁強化が進む中、国際経済に緊張が高まる。
中国太陽光発電業界は供給過剰と価格暴落により深刻な赤字状態に陥っている。淘汰が進む中、生産能力の整理が急務だ。
中国の高速鉄道整備計画は、移動時間を短縮し、経済効率を高める利点がある一方で、財政負担や地方政府の債務増加といった課題も浮き彫りに。柔軟な資源配分が求められているが、中共の中央集権的な経済運営がこれらの問題を深刻化させている。
今年初め、中国共産党(中共)はGDP成長率5%の目標を設定した。しかし、12月4日、中共の公式メディアは「現在 […]