中国系 カナダ人男性、中国への強制送還で処刑の危機

【大紀元日本7月1日】カナダ政府によると、十数年前に中国から脱出した中国系カナダ人男性がウズベキスタンでビザ更新時に中国へ強制送還され、中共当局に処刑される可能性があるという。

この男性は、カナダ国籍ウイグル人のフセインキャン・セリル氏(37)=カナダ・オンタリオ州ハミルトン=、中国北西部の新疆ウイグル族自治区のムスリム少数民族の出身で、政党を結成、長年人権の尊重を訴えている。中共政権はそうしたセリル氏の存在を敵視し、同氏の逮捕を狙っていた。セリル氏は中共に監禁され、拷問を受け、死刑の執行を言い渡されていたが、1994年に中国からの脱出に成功。2001年難民としてカナダ政府に受け入れられ、後にカナダ国籍を取得した。今年3月、妻と一緒にウズベキスタンに帰省した際に、同国の政府に逮捕された。

カナダ政府はウズベキスタン政府にセリル氏をカナダに帰国させるよう要求、また、カナダ大使館の関係者も勾留されたセリル氏と面会した。しかし、セリル氏は2週間ほど前に消息不明になり、カナダ外務省が入手した情報によれば、ウズベキスタン政府が同氏を中国に強制送還したもようである。カナダ外務省は、6月26日、この情報をセリオ氏の家族に知らせた。

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