【大紀元日本8月3日】7月30日、中国四川省の成都パンダ繁殖・飼育研究センターは人形、ペンスタンドなどが含むパンダの排せつ物を材料に作られた「斬新」な工芸品を同センターに訪ねる観光客向けに発売した。中国の成都日報が報道した。
成都パンダ繁殖・飼育研究センターの責任者はインタビューにおいて、タイのチェンマイ動物園が世界初めて、笹の繊維が含まれているパンダの排せつ物を主要材料にノート、扇子、ブックマークなどの紙製品を製作し販売し、また観光客から好評を受けたため、動物園の収益が大幅に増加した、と紹介した。
同センターの黄祥明・動物管理部部長はタイのチェンマイ動物園に訪ね、扇子やはがきなどを購入したという。これらの工芸品には異臭がなくて、パンダの排せつ物で作られたと思わないほどだ、という。
同センターが発売し始めた新しい工芸品はGHPDと命名され、即ちグリーンパンダ排せつ物手作り工芸品だ。同センターは今回3種類、計10品目の工芸品を企画し発売した。報道によると、パンダの排せつ物を原材料に工芸品を製作し発売したのは中国国内では初めてのことだという。
パンダの排せつ物を工芸品に加工するには、清浄、パルプ、漂白、乾燥などのプロセスを経なければならない。パンダの排せつ物から異物を取り除いてから、アルカリ水で蒸留し殺菌消毒する。蒸留された排せつ物から笹の繊維をさらに分離する。そして、分離された繊維をパルプする過程において、色素やその他の添加物質などを入れて、色とりどりでかさかさの感触をする「草紙」に乾燥させる。それらの「草紙」を切り取って、工芸品に創作する。場合によって、一部の製品には笹の香りがまだ残るという。
大人のパンダは一日に約20キロの排泄物を出すという。パンダ繁殖センターには約60匹のパンダが飼育されており、一年に約数百トンの排せつ物が出さなければならない。これまで、パンダの排泄物の処理は同センターにとって難題だったという。インタビューに回答した同センターの責任者は「以前、パンダの排せつ物を処理するのにわれわれは毎月約5000-8000(約7万7500円-12万4000円)人民元の費用を投入しなければならなかった。今はコスト削減ができただけではなく、センターに収入をもたらすことができ、(パンダの排せつ物が)宝となった」と話した。
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