中国 人気パンダめぐり発言で処分問題に

「事実でも言ってはいけないのか?」 パンダに「発育問題あり」発言で炎上 ガイド処分へ=中国

2026/05/04 更新: 2026/05/04

四川省成都市のパンダ施設で、観光ガイドの説明をきっかけに騒動が起きた。

4月29日、成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地でツアー中、女性ガイドが人気パンダ「花花(ファーファー)」について「生まれつき発育に問題がある」と説明した。すると、その場にいたパンダのファンが強く反発し、「その言い方はおかしい」と抗議。現場はすぐに言い争いとなった。

問題となった「花花」は、中国当局が「国宝」として前面に押し出し、人気を集めているパンダだ。

口論は約1時間続き、ファン側は「施設の公式説明に従うべきだ」と主張。一部は警察に通報し、現場には警察官も駆けつけた。

ガイドは「会社の説明資料にそう書いている」と説明し、謝罪はしなかったという。

公開情報では、「花花」はあごや歯、右足などに発育の問題があるとされているが、公式には「障害」という表現は使われていない。この言い方の違いが、今回の対立の原因となった。

翌30日、警察は「すでに対応済み」とだけ説明し、詳しい内容は明らかにしていない。旅行会社は世論の圧力を受け、「不適切な発言」として調査を開始し、ガイドを含む関係者を処分する方針を示した。

この騒動を受け、ネット上では議論が広がっている。「パンダを侮辱した」とガイドを批判する声がある一方、「事実を説明しただけではないか」「なぜそれが問題になるのか」と疑問の声も相次いでいる。

中でも目立つのは、「事実でも言ってはいけないのか?」という声だ。公式の言い方と違えば批判され、場合によっては処分される。この空気に対し、不安や違和感を抱く人も少なくない。

人気動物をめぐるトラブルのように見える今回の事件だが、その背景には、何をどこまで自由に語れるのかという問題が横たわっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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