クラシック音楽が情緒に与える影響(3)

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【大紀元日本9月23日】
クラシック音楽は、胎児の発育に有益

 欧米と中国大陸の学者たちの研究によると、クラシック音楽は胎児に対して良性の聴覚刺激を与え、胎教に有益であるという。

 研究によると、幼児期にモーツァルトやバッハの音楽を聞かせることは、大脳体積の増加、神経細胞活動の増強、抽象的推理能力の発達を促進する効果があるという。

 研究によると、胎児に対して、クラシック音楽や父母のささやき声などで定期的に音の刺激を与えると、胎児の感覚神経と大脳皮質感覚中枢の発育を促進し、知恵開発の基礎づくりに役に立つ。これに反し、現代音楽のような喧騒な刺激の下では、胎児は不安や焦燥に駆られ、心拍数が上昇し、胎動も激しくなる。

 スペインの科学者によると、胎児は音楽に対して「好き嫌い」があるという。胎児は、母親のお腹の中にいても、出産の12週前になると、モーツァルトやヴェルディなどの柔和で優美なハーモニーに喜びを示し、ヘビーメタル・ロック音楽には嫌うメッセージを示すことができるようになるという。

 さらに、クラシック音楽は、早産児の情緒不安を和らげることができる。通常、早産児は自分の苦痛や不安を、顔の表情や心拍数などを通じて表現する。不安に陥った早産児はクラシック音楽を聴くと、そのしぐさや顔の表情や心拍数が明らかに正常に戻る傾向がある。

クラシック音楽は、幼児の知能向上にも効果的

 大脳の学習機能に関連する部分は、幼児期にクラシック音楽の刺激を受けて機能強化されることができる。これは、米国での複数の研究結果によって証明されたことである。1998年米国フロリダ州は、「託児所で毎日30分間クラシック音楽を流すよう、指導する」という法案を可決した。

 研究によると、クラシック音楽は、幼児の認知能力を育てるのに効果があり、成長とともに、子供の数学、科学、言語方面の知識の学習にも有益であるという。

 クラシックの名曲を聴くことにより、創造性や理性的思惟能力が刺激される。これは幼児の知的ゲームの完成力、難題の解決力、ひいては将来の科学実験能力にとって、基礎づくりの効果があり、幼児の言語能力を鍛えることにも良い影響がある。だが、あらゆるリズムのクラシック音楽がすべて幼児に適するとは限らず、できるだけ安寧な楽曲を選んで使うべきである。

 さらに、音楽は児童の情緒や社会能力にも良い影響があり、穏やかな音楽を聴くことによって、子供たちの間の関係が睦まじくなり、トラブルを少なくなる。また、言語に障害がある児童や自閉症の児童にも有益な影響を与えるという研究報告もある。
 

(翻訳・太源)

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