【大紀元日本9月28日】
クラシック音楽は、牛のミルク生産量を増やす
英国ライセスター大学の心理学者ノース博士らの共同研究チームは、乳牛に緩やかなクラシック音楽を聞かせると、そのミルク産出量を増やすのに有効であることを発見した。一方、ロックなど賑やかな現代音楽では全く効果がないことが分かったという。
ノース博士らは、緩やかな旋律の音楽が牛のミルク生産量を高めるのは、牛のストレスを軽減できるからであると考えている。
鶏を飼育する農家が、鶏に音楽を聞かせて生産高を上げたという報告もある。これも、鶏のストレスを軽減するからであると考えられている。
クラシック音楽は、植物の生長を促す
音楽が、植物の開花を促すことは、早くから研究で分かっている。ある実験では、温度、湿度、太陽光など植物の生長に影響する要素を全く同様にした5つの部屋を用意し、同じ土壌に植えた植物をそれぞれの部屋に置く。次に、4つの植物にロック、カントリー、クラシック、フォークのいずれかを聴かせ、1つの植物には何も聞かせない。
実験の結果、クラシックを聴かせた植物の生長が最も良好で、最も良くなかったのがロックを聴かせた植物であった。ロックのリズムは一定しておらず、音楽に一連のメロディー・ラインが欠乏しているため、呼吸している植物にとって、安穏で快適な環境を造り難い。 これに対してクラシックは、リズムのある秩序だったハーモニーがあるため、植物はこれに感応しやすく、生長に有益だと考えられている。
クラシックは食欲を促進する
ノース博士らの研究によると、音楽は人の食欲にも影響する。レストランでクラシック音楽を流すと、客の注文が多くなり、流行歌や音楽なしの場合では、注文が減るという。
研究チームは、イングランド中部のレストランで三週間に渡る実験を行った。その結果、バッハやモーツアルトのような穏やかな音楽には、顧客の財布も緩みがちであったが、ブリトニー・スピアーズのようなアイドル系の曲を流すと、顧客の注文は一割減り、音楽がないとさらに注文は減った。
ノース博士らは、クラシックには奥深い内容があり、聴く人に高貴な感じを与えるため、スウィーツやコーヒーなどの贅沢品に注文が増えるのではないかとしている。
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