【大紀元日本10月2日】山野に多いばら科の多年草です。秋の訪れとともに、分枝した茎の頂に暗紅紫色で楕円形の花穂がつきます。花穂には花弁のない小花が密集しています。花期は8月末から10月と長く、侘び・寂びの風情を楽しむ茶人に好まれる茶花でもあります。
地楡(ちゆ)といわれる地下部は薬用に、止血薬として用いられます。
茎葉は染色に利用し、アルミナ媒染で黄色、銅媒染で芥子色、また鉄媒染で黒色に染めます。また、色名としても、平安時代の文学にすでに現れていて、親しまれている花です。
吾亦紅の花穂(撮影=大紀元、2007年9月)
(文・ハナビシソウ)
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